DENON DP−80. 5台目修理記録
梱包はこちらを参考                     2022/11/2到着  2023/3/24完成 
A. 修理前の状況
  • 修理をお願いする前の症状として、「ストロボの不点灯、回転不安定」と 説明させて頂きましたところ、田中様から「磁気ヘッドに磁石を近づけると・・」との ご教示を頂きましたので、永久磁石をしばらくの間近づけましたら、 一旦ストロボが復活し回転も安定しましたが、 このまま使い続けて、また不具合が出て使用出来なくなると困りますので、 是非ともオーバーホール修理をお願い致します。
     また、現在特に支障は無いのですが、 ターンテーブルの電源ケーブルを交換した場合にも アンプのように利点はあるでしょうか?
    本機のケーブルはこの時代の細いものですから、 交換することで少しでも利点があるなら、交換をお願いします。
    交換用にサエクSAEC PL3800のケーブルを同梱致しますので、 メスプラグを切断して利用して下さい。


B. 原因
  • オーバーホール依頼。

C. 修理状況

D. 使用部品

  • 半固定VR                      2個。
    フイルムコンデンサー               6個。
    電解コンデンサー                18個。
    電源コード(支給品) SAEC PL3800   1本。

E. 調整・測定

F. 修理費   85,000円 オーバーホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. DENON DP−80 の仕様(マニアル・カタログより) 

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 後から見る。
A13. 点検中 上から見る。
A14. 点検中 タンテーブルを取り、上から見る
A21. 点検中 回転数感知する磁気ヘッド
A22. 点検中 ストロボ=ネオン管
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下後から見る
A322. 点検中 下後から見る、電源コード取り付け部。曲面なので3Pインレット取り付け不可。
A323. 点検中 交換する支給電源コード、 SAEC PL3800
A33. 点検中 下から見る
A34. 点検中  シールド板を取り下から見る
A41. 点検中 モータ押さえのスポンジ、経年劣化でグズグズ、モータの回転子と固定子の隙間に入ると大変!
A42. 点検中 モータ押さえのスポンジを掃除機で取り除いた所
A43. 点検中 底板に付いたモータ押さえのスポンジ。
A44. 点検中 底板に付いたモータ押さえのスポンジ、拡大。
A51. 点検中 ターンテーブル裏、 板バネを利用し2重テーブル構成
A52. 点検中 ターンテーブル裏の磁気コーテングは綺麗
A53. 点検中 ターンテーブル裏の磁気コーテングは綺麗、反対側。
A54. 点検中 ターンテーブル軸受け穴。
A55. 点検中 ターンテーブル軸受け穴、反対側。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基板・モーターを取り外した本体
C11. 修理前 制御基板
C12. 修理後 制御基板、半固定VR2個、電解コンデンサー3個交換
C13. 修理前 制御基板裏
C14. 修理(半田補正)後 制御基板裏、 半田を全部やり直す。 フイルムコンデンサー1個追加。
C15. 完成制御基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 回転感知部基板
C22. 修理後 回転感知部基板 電解コンデンサー13個交換。
C23. 修理前 回転感知部基板裏
C24. 修理(半田補正)後 回転感知部基板裏、 半田を全部やり直す。 フイルムコンデンサー3個追加。
C25. 完成回転感知部基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 電源基板
C32. 修理後 電源基板 電解コンデンサー2個交換
C33. 修理前 電源基板裏
C34. 修理(半田補正)後 電源基板裏、 半田を全部やり直す。 フイルムコンデンサー2個追加。
C35. 完成電源基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 電源ラインフイルター基板
C42. 修理前 電源ラインフイルター基板裏
C43. 修理中 電源ラインフイルター基板裏、絶縁紙を取る。
C44. 修理(半田補正)後 電源ラインフイルター裏、 半田を全部やり直す。
C45.完成電源ラインフイルター基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理中 操作SW基板
C52. 修理(半田補正)後 操作SW基板、 半田を全部やり直す。
C53. 完成操作SW基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 マニアル・オート切替SW基板
C62. 修理(半田補正)後 マニアル・オート切替SW基板、 半田を全部やり直す。
C63. 完成マニアル・オート切替SW基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. 修理前 回転数調整VR
C72. 修理(半田補正)後 回転数調整VR
C81. 修理前 ストロボ装置
C82. 修理中 ストロボ装置、点検・分解清掃中
C83. 完成 ストロボ装置
C91. 修理中 モーター取り出し、上から見る
C92. 修理中 モーター取り出し、下から見る
C93. 修理中 モーター固定子巻線下から見る、オイルが汚れている。
C94. 修理中 モーター回転子=アウターロータ、ゴミが入っている。
C95. 修理中 モーター回転子軸、少し擦り跡がある。
C96. 修理中 固定子のモーター軸受け
CA1. 修理中 モーター軸受け。上から見る。
CA2. 修理中 モーター軸受け、反対側。上から見る。
CA3. 修理中 モーター軸受け。下から見る。
CA4. 修理中 モーター軸受け、反対側。下から見る。
CB1. 修理前 2重タンテーブル間のクションスポンジ。
CB2. 修理前 2重タンテーブル間のクションスポンジ。 湿気でグズグズ!
CB3. 修理前 2重タンテーブル間のクションスポンジ、反対側。湿気でグズグズ!
CB4. 修理(交換)後 2重タンテーブル間のクションスポンジ。
CB5. 修理(交換)後 2重タンテーブル間のクションスポンジ、新しいのと交換。
CB6. 修理(交換)後 2重タンテーブル間のクションスポンジ、反対側。新しいのと交換。
CC1. 修理前 電源コード取り付け部
CC2. 修理(交換)後 電源コード取り付け部。 支給電源コード、 SAEC PL3800使用。
CC3. 完成電源コード取り付け部。
CD1. 修理中 磁気ヘッドのギャップ調整。
CE1. 交換部品
CF1. 修理前 下から見る
CF2. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。   
E1. 33回転(ロック)。
E2. 45回転(ロック)。
E3. ストロボで33回転確認
E4. ストロボで45回転確認
E5. 調整ポイントの波形観測・調整。
E51. 33回転調整ポイントの波形観測・調整。
E52. 45回転調整ポイントの波形観測・調整。
E6. 完成
E7. 輸送時トランスを固定するビス(赤色)、使用時は取る
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. DENON DP−80 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 ターンテーブル DP−80
駆動方式 サーボ式ダイレクト・ドライブ
モーター アウトローター形3相ACサーボモーター
回転数 33 1/3、45rpm(±6%調節可能)
スピード制御方式 周波数検出によるスピードサーボおよび位相サーボ
スピード切換え機構 電気的切換(プッシュ・ボタン式)
ワウ・フラッター 0.015%w.rms以下(DENON測定法)
0.02%w.rms以下(JIS)
回転数偏差 0.002%以内
SN比 80dB以上、77dB以上(DIN-B)
起動時間 1.2秒以内で規定回転(33 1/3rpm時)
負荷特性 0%(針圧250g最外周)
電源電圧特性 90〜110Vに対し0%
ターンテーブル アルミダイカスト30.8cm
慣性モーメント370kg・cm2(シー ト含む)
ブレーキ 電子式ブレーキ
消費電力 8W
寸法 φ376×H140mm
重量 約10kg
価格 \95,000(1981年頃)
適合キャビネット DK-100,DK-100F,DK-100G(¥23,000)
DK-2000G(¥25,000)
DK-300(¥55,000)
DK-2300(¥70,000)
                       dp80-52b
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2023 Amp Repair Studio All right reserved.