KENWOOD L−07D. 5台目修理記録
梱包はこちらを参考  2020/12/1持込   2021/1/7完成
A. 修理前の状況
  • L-07Dが突然不具合を生じました。
    • 電源を入れスタートボタンを押下してもターンテーブルが回らない。
    • 電源をOFFにし再度ONにした後に再スタートすると回るものの回転が安定せず33回転の表示が明滅し再生される音声もグチャグチャな感じ。
    • 今回の症状とは関係ありませんが正面向かって右側のインシュレーターがロックがかかったようになり回転せず高さの調整がやりにくいです。
    • 当方、横浜在住なので持ち込み可能です。
  • L-07D修理実績があるSP10**では断られました。

B. 原因
  • メカニカルブレーキの効きが悪い。
    停止時、回路が発振気味。
    電気ブレーキは動作弱い。


K. 木部架台修理状況

C. 電源部修理状況

D. 本体修理状況
E. 使用部品
  • 半固定VR                          7個。
    電解コンデンサー                     17個。
    OP−AMP                          5個。
    C−MOS−IC                        6個。
    PLL_IC(MSM5891)                  1個。
    整流ダイオード                        4個。
    3Pインレット                          1個。
    赤LED                             2個。

       
F. 調整・測定

G. 修理費         165,000円  「オーバーホール修理」

Y. ユーザー宅の設置状況

S. KENWOOD L−07D の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A20. 点検中 上から見る
A21. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A22. 点検中 メカニカルブレーキ。 ブレーキパッドがボロボロ!
A31. 点検中 タンテーブル。
A32. 点検中 タンテーブル裏。
A41. 点検中 下前から見る
A42. 点検中 下前左から見る
A43. 点検中 下後から見る
A44. 点検中 下後左から見る
A45. 点検中 下から見る。
A51. 点検中 本体コネクター形状。締結したのか、少し傾いている。
A61. 点検中 電源・制御部、 前から見る
A62. 点検中 電源・制御部、 前右から見る
A63. 点検中 電源・制御部、 後から見る
A632. 点検中 電源・制御部、 後から見る。 電源コード取り付け。
A633. 点検中 電源・制御部、 後から見る。 3Pインレットに交換可能。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
A64. 点検中 電源・制御部、 後左から見る
A65. 点検中 電源・制御部、 上から見る
A66. 点検中 電源・制御部、 下から見る
A67. 点検中 電源・制御部、 下前から見る
A68. 点検中 電源・制御部、 下前左から見る
A69. 点検中 電源・制御部、 下後から見る
A6A. 点検中 電源・制御部、 下後右から見る
A6B. 点検中 電源・制御部、 コード類。
A71. 点検中 電源・制御部、 ケースを取り、上から見る。
A72. 点検中 電源・制御部、 ケースを取り 清掃後、上から見る。
A73. 点検中 電源・制御部、 右から見る
A74. 点検中 電源・制御部、 左から見る
C. 電源部修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 電源トランス、基板等を取り外したシャーシ。
C11. 修理前 電源定電圧基板
C112. 修理中 電源定電圧基板。 前回の修理で交換された電解コンデンサー。
            交換した電解コンデンサーは使用電圧が2倍でESRが異なる。
               ESRに付いてはmuRataNichiconルビコンPanasonic参照。
               付いているのは22μ/50WV、 本来は22μ/16WV
C12. 修理後 電源定電圧基板 電解コンデンサー3個、整流ダイオード4個、OP−AMP1個交換
C13. 修理前 電源定電圧基板裏
C14. 修理(半田補正)後 電源定電圧基板裏。 フイルムコンデンサー2個追加。
C15. 完成電源定電圧基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C16. 修理前 電源定電圧基板、 ラッピング
C17. 修理(半田補正)後 電源定電圧基板、 ラッピングに半田をしみこませる。
C18. 修理前 電源定電圧基板、 ラッピング2
C19. 修理(半田補正)後 電源定電圧基板、 ラッピング2に半田をしみこませる。
C21. 修理前 制御基板
C22. 修理後 制御基板
         PLL_IC1個、CMOS−IC個5、AMP1個、半固定VR7個、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー1個交換
C23. 修理前 制御基板裏
C24. 修理(半田補正)後 制御基板裏
C25. 完成制御基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 SW基板
C32. 修理後 SW基板、電解コンデンサー2個交換
C33. 修理前 SW基板裏
C34. 修理(半田補正)後 SW基板裏
C35. 完成SW基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C36. 修理前 SW基板裏、 ラッピング
C37. 修理(半田補正)後 SW基板裏、 ラッピングに半田をしみこませる。
C38. 修理前 SW基板裏、 ラッピング2
C39. 修理(半田補正)後 SW基板裏、 ラッピング2に半田をしみこませる。
C41. 修理前 電源トランス。 錆が多い。
C42. 修理(塗装)後 電源トランス。 錆を落とし、ラッカーを噴く。
C43. 修理前 電源トランス反対側。 錆が多い。
C44. 修理(塗装)後 電源トランス反対側。 錆を落とし、ラッカーを噴く。
C51. 電源コード取り付け部。
C52. 修理(加工)中 電源ケーブル挿入部、3Pインレット取り付け穴を開ける。
C53. 修理(加工)中 電源ケーブル挿入部、3Pインレット取り付け穴を開ける、ハンドツールなので時間がかかる。
C54. 修理(交換)後 3Pインレットに交換。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C55. 修理後 3Pインレット交換後の裏配線。 アースはしっかりと取る。
C61. 修理前 電源・制御部
C62. 修理後 電源・制御部
C63. 修理前 電源・制御部、 右から見る
C64. 修理後 電源・制御部、 右から見る
C65. 修理前 電源・制御部、 左から見る
C66. 修理後 電源・制御部、 左から見る
D. 本体修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
D11. 修理中 足、モータを取る
D12. 修理中 足、モータを取る
D13. 修理中 基板、足、モータ、木製架台を取る
D21. 修理前 AMP・コネクター基板取り付け部
D22. 修理前 AMP・コネクター基板を取り出す
D23. 修理後 AMP・コネクター基板。 電解コンデンサー4個交換。
D24. 完成AMP・コネクター基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D25. 修理前 AMP・コネクター基板裏
D26. 修理(半田補正)後 AMP・コネクター基板裏。 セラミックコンデンサー2個交換。
D27. 完成AMP・コネクター基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D31. 修理前 操作基板
D32. 修理後 操作基板。 電解コンデンサー3個交換。
D33. 修理前 操作基板裏
D34. 修理(半田補正)後 操作基板裏
D35. 完成操作基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D36. 修理中 33回転正常緑LED表示。交換したいがMCカートリッジ使用時のノイズ発生の危険があるので現状。
D37. 修理(交換)後 33回転起動及び異常赤LED表示。
D38. 修理(交換)後 45回転起動及び異常赤LED表示。
D41. 修理前 メカニカル・ブレーキ分解・点検・清掃・給油
D42. 修理後 メカニカル・ブレーキ分解・点検・清掃・給油、パッド交換
D51. 修理中 モーター上から見る
D52. 修理中 モーター下から見る
D61. 修理中 回転センサー(発電機)=FGコイル。
D62. 修理後 回転センサー(発電機)=FGコイルに絶縁コートを塗る。
D63. 修理中 モータ軸受け、上。少し細かいキズ有り。
D64. 修理中 モータ軸受け、上。反対側。少し細かいキズ有り。
D65. 修理中 モータ軸受け、下。オイルは殆ど無し。
D66. 修理中 モータ軸受け、下。反対側。オイルは殆ど無し。
D71. 修理前 フィールドコイル裏。
D72. 修理前 フィールドコイル。
D73. 修理後 フィールドコイル、絶縁コーテイングで押さえる。
D81. 修理中 回転子上磁石。
D82. 修理後 回転子上磁石。錆防止の為、軽くCRCを塗布
D83. 修理後 回転子上磁石、反対側。錆防止の為、軽くCRCを塗布
D91. 修理中 回転子軸。細かいキズ有り。
D92. 修理中 軸受け、グリス(オイル)が殆ど無く、キズが発生!
D93. 修理中 軸受、グリス(オイル)が殆ど無くキズが発生!反対側。
DA1. 修理中 前右足の点検・清掃・給油
DA2. 修理中 前左足の点検・清掃・給油
DA3. 修理中 後右足の点検・清掃・給油
DA4. 修理中 後左足の点検・清掃・給油
DB1. 修理中 操作SWの分解・点検・清掃・給油。戻りが弱いので、分解修理。
DC1. 全ての修理交換部品
DD1. 修理前 上から見る
DD2. 修理後 上から見る
DD3. 修理前 下から見る
DD4. 修理後 下から見る
K. 木部架台修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
K11. 修理前 木製架台表
K12. 修理(塗装)後 木製架台表。数回ラッカーを吹く。
K21. 修理前 木製架台表、後から。 見えない所はペイントが少ない。
K22. 修理(塗装)後 木製架台表、後から。塗装する。
K23. 修理前 木製架台表、右から。 見えない所はペイントが少ない。
K24. 修理(塗装)後 木製架台表、右から。 塗装する。
K25. 修理前 木製架台表、前左から。 見えない所はペイントが少ない。
K26. 修理(塗装)後 木製架台表、前左から。 塗装する。
K27. 修理前 木製架台表、操作SW挿入部。 見えない所はペイントが少ない。
K28. 修理(塗装)後 木製架台表、操作SW挿入部。 塗装する。
K29. 修理(塗装)後 木製架台表、操作SW挿入部、反対側。 塗装する。
K31. 修理前 木製架台裏
K32. 修理(塗装)後 木製架台裏。 塗装する。
K41. 修理前 木製架台裏、止めビス穴。
K42. 修理(塗装)後 木製架台裏、止めビス穴。塗装する。
K43. 修理前 木製架台裏、止めビス穴2。
K44. 修理(塗装)後 木製架台裏、止めビス穴2。 塗装する。
K45. 修理前 木製架台裏、止めビス穴3。
K46. 修理(塗装)後 木製架台裏、止めビス穴3。 塗装する。
K47. 修理(塗装)後 木製架台裏、止めビス穴を拡大する。 しっかりと塗装する。
K51. 修理中 養生して2回目の塗装する。
K52. 修理中 養生して2回目の塗装する、反対側。
K61. 修理前 取っ手やモータ取り付けビス。 錆が発生している。
K62. 修理(塗装)中 取っ手やモータ取り付けビス。 錆防止の為塗装する。
K71. 修理(乾燥)中 反りに注意し、天日にさらし、十分乾燥する。 右側はマイクロ BL−111. 10台目
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 調整・測定  
E1. 33回転PLL制御波形
E2. 45回転PLL制御波形
E3. 33回転ストロボ測定
E4. 45回転ストロボ測定
E5. 33回転駆動電流波形
E6. 45回転駆動電流波形
E7. 完成  24時間エージング、 右はMICRO BL−111. 10台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体正面から見る。
S. KENWOOD L−07D の仕様(マニアルより) 
型式 ダイレクトドライブターンテーブル L−07D
フォノモーター部
駆動方式 ダイレクトドライブ
モーター クォーツPLLリバーシブルサーボスロットレスDCモーター
最大トルク 2.5kg・cm以上(電子ブレーキ内蔵)
ターンテーブル 直径33cmアルミダイキャスト+ジュラルミン複合構造、重量2.9kg
ターンテーブルシート 非磁性体(サス303)ステンレス2.6kg
慣性モーメント 1.025ton・cm2(ターンテーブルシート含む)
回転数 33 1/3、45rpm
ワウフラッター 0.01%以下(ロータリーエンコーダー)
0.004%以下(FG直読法)
0.016%以下(WRMS)
SN比 94dB(DIN-B)
65dB(JIS)
トランジェント負荷特性 0.00015%以下(400Hz、33 1/3、20g・cm負荷)
0.00008%以下(1kHz、33 1/3、20g・cm負荷)
定常負荷特性 0%(針圧120gまで)
起動特性/停止特性 2.5秒以内
回転数偏差 0%(測定限界外)
時間ドリフト 0%(測定限界外)
温度ドリフト 0%(測定限界外)
電源電圧特性 0%(±10V)
トーンアーム部
型式 スタティックバランスユニバーサルタイプJ字型アーム
アーム実効長 245mm
オーバーハング 15mm
トラッキングエラー +2゜26'〜、-1゜11'〜、+1゜48'(センターから50mm〜150mm)
針圧可変範囲 0〜2.0g(0.1gステップ)
適用カートリッジ重量 0〜9g(付属シェル使用時)
9g〜22g(サブウェイト使用時)
適用カートリッジ重量 10g〜34g
付属シェル カーボンファイバー積層ヘッドシェル12g
アーム高さ調整 6mm
総合特性
付属機構 スタティック型アンチスケーティング
ヘリコイド方式アーム高さ調整
コレットチャック方式アームロック
大型アームコネクター(ロックナットつき)
リッツ2芯シールドオーディオコード
無反動オイル式アームエレベーション
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 10W(電気用品取締法)
寸法/重量/価格
外形寸法 本体=幅555×高さ160×奥行470mm
    幅555×高さ160×奥行489mm(最大外形寸法、1982年記載)
電源、コントロールユニット=130(幅)×110(高さ)×356(奥行)mm
重量 本体=33kg
    33.8kg(最大外形寸法、1982年記載)
電源、コントロールユニット=4.1kg
価格 \380,000(1979年発売)
\450,000(1982年頃)
               l-07d-542
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