KENWOOD KT−9700. 2台目修理記録
平成24年3月24日到着   5月2日完成
A. 修理前の状況
  • 状況は、FM放送を聞いた際、数回スピーカーから音が切れたと知らされ、その翌日にいざスイッチを入れたところ、スピーカーから音がでないので、ふとチューナーのメーターを見るとシグナルがなし、です。
    購入以来、これまで一度も故障を感じたことはありません。
    オーバーホール修理。

B. 原因
  • 経年劣化。

C. 修理状況
  • RF増幅、、トラッキング、IF回路、MPX回路、修理・調整。
    配線手直し、補強。
    半固定VR交換。
    3Pインレットソケット取付。
    整流ダイオードブリッジ。
    メータランプ交換。
    RCA端子交換

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー(オーディオコンデンサー使用)          59個。
    整流ダイオードブリッジ                         4個。
    半固定VR                                13個。
    メータランプ                                3個。
    3Pインレット                             1個 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    RCA端子                               2組4個


E. 調整・測定「FM受信感度、RL分離測定、周波数調整」

F. 修理費   98,000円    オーバーホール修理。

S. KENWOOD KT−9700 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 上蓋のブロック図
A12. 点検中 前から見る
A13. 点検中 前右から見る
A132. 点検中 メーカ修理不能機種?
A14. 点検中 後から見る
A142. ACコードを3Pインレットに交換する、コードの所が狭いので、下の位置かACコンセントの所に付ける
A15. 点検中 前右から見る
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 上蓋を取り、上から見る
A23. 点検中 上蓋を+シールドを取り、上から見る
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A41. 点検中 下から見る
A42. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A43. 点検中 下蓋・シールドを取り、下から見る
A5. 点検中 出力RCA端子、 取り付け穴が大きいので、WBT製品以外の選択は少ない。
C. 修理状況
C10. 修理中 前面パネルを取り修理中
C11. 修理前 電源基板
C12. 修理後 電源基板  電解コンデンサー12個、整流ダイオード交換
C13. 修理前 電源基板裏
C14. 修理(半田補正)後 電源基板裏
C15. 完成電源基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C16. 修理前 電源基板ラッピング
C17. 修理後 電源基板ラッピング、半田を浸みこませる
C21. 修理前 RF−MIX基板
C22. 修理前  RF−MIX基板、 シールドの半田にヒビ!
C222. 修理後  RF−MIX基板、 シールドの半田
C23. 修理後 RF−MIX基板 電解コンデンサー3個交換
C24. 修理前 RF−MIX基板裏
C242. 修理中 RF−MIX基板裏 半田不良
C25. 修理(半田補正)後 RF−MIX基板裏
C26. 完成RF−MIX基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 IF基板
C32. 修理後 IF基板 電解コンデンサー11個、半固定VR4個交換
C33. 修理前 IF基板裏
C332. 修理前 IF基板裏、 半田不良ケ所
C34. 修理(半田補正)後 IF基板裏
C35. 完成IF基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C36. 修理前 IF基板ラッピング
C37. 修理中 IF基板ラッピング、 端子を取り外す。
C38. 修理後 IF基板ラッピング、半田を浸みこませる
C41. 修理前 MPX基板
C42. 修理後 MPX基板 電解コンデンサー10個、半固定VR5個交換
C43. 修理前 MPX基板裏  
C44. 修理(半田補正)後 MPX基板裏  
C45. 完成MPX基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C46. 修理前 MPX基板裏ラッピング
C47. 修理前 MPX基板裏ラッピング、半田を浸みこませる
C51. 修理中 デイスクリート基板取り出す
C52. 修理後 デイスクリート基板 電解コンデンサー13個、半固定VR1個交換
C53. 修理中 デイスクリート基板裏
C54. 修理(半田補正)後 デイスクリート基板裏  
C55. 完成デイスクリート基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 ノイズAMP基板
C62. 修理後 ノイズAMP基板 電解コンデンサー3個、半固定VR1個交換
C63. 修理前 ノイズAMP基板裏  
C64. 修理(半田補正)後 ノイズAMP基板裏  
C65. 完成ノイズAMP基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C66. 修理前 ノイズAMP基板ラッピング
C67. 修理後 ノイズAMP基板ラッピング、半田を浸みこませる
C68. 修理前 ノイズAMP基板ラッピング2
C69. 修理後 ノイズAMP基板ラッピング2、半田を浸みこませる
C71. 修理前 SW基板
C72. 修理後 SW基板 電解コンデンサー10個、半固定VR1個交換
C73. 修理前 SW基板裏
C732. 修理前 SW基板裏、 半田不良ケ所
C74. 修理(半田補正)後 SW基板裏
C75. 完成SW基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C76. 修理前 SW基板裏ラッピング1
C77. 修理後 SW基板裏ラッピング1、半田を浸みこませる
C78. 修理前 SW基板裏ラッピング2
C79. 修理後 SW基板裏ラッピング2、半田を浸みこませる
C7A. 修理前 SW基板裏ラッピング3
C7B. 修理後 SW基板裏ラッピング3、半田を浸みこませる
C7C. 修理前 SW基板裏ラッピング4
C7D. 修理後 SW基板裏ラッピング4、半田を浸みこませる
C80. 修理中 後パネルを取り修理中
C81. 修理前 ACコードを3Pインレットに交換する、コードの所が狭いので、ACコンセントの所に付ける
C82. 修理中 3Pインレット取り付け穴加工、 配線がネジ止めなので、後のメンテを考慮して取り付ける。
C83. 修理後 ACコードを3Pインレットに交換する。 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C91. 修理中 ANT端子基板裏
C92. 修理中 ANT端子基板裏
C93. 修理(半田補正)後 ANT端子基板裏
C94. 完成ANT端子基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
CA1. 修理前 出力RCA端子、 取り付け穴が大きいので、WBT製品以外の選択は少ない。
CA2. 修理後 出力RCA端子
CB1. 修理中 右側メータランプ、 押さえのスポンジで錆が発生
CB2. 修理後 右側メータランプ、 押さえのスポンジ交換、コートペイントで錆を押さえる。
CB3. 修理中 左側メータランプ、 押さえのスポンジで錆が発生
CB4. 修理後 左側メータランプ、 押さえのスポンジ交換、コートペイントで錆を押さえる。
CC1. パネル清掃
CC2. パネル・プシュSW清掃
CD. 交換部品
CE1. 修理前 上から
CE2. 修理後 上から
CE3. 修理前 下から
CE4. 修理後 下から
E. 調整・測定、 「FM受信感度、RL分離測定、周波数調整」.
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM ステレオ信号発信器」より信号を出す。 これを受信し出力を測定する。
         表示LED、 左端=変調度、 中左=メモリNo、 中右=出力周波数、 右端=出力レベル。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
E11. トラッキング調整、 77MHZのポイントで合わす、 出力レベル30dBでメータ校正。
E12. トラッキング調整、 84MHZのポイントで合わす、 出力レベル40dBでメータ校正。
E13. トラッキング調整、 89MHZのポイントで合わす、 出力レベル70dBでメータ校正。
E14. 経年変化でコイルを調整しないと不可、 シールドを外し調整中。
E21. FM モノラル受信測定。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM信号発信器」より信号を出す。 これを受信し出力を測定する。
         変調度=100%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=40dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=0.75V、 歪み率=0.084%。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=0.75V、 歪み率=0.087%。
E31. FM ステレオ受信測定。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM ステレオ信号発信器」より信号を出す。 これを受信し出力を測定する。
         変調度=100%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=40dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=0.75V、 歪み率=0.087%。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=0.75V、 歪み率=0.09%。
E32. FM ステレオ受信測定(分離度)。Log750/2.6=49.2dB。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM ステレオ信号発信器」より「R側信号」を出す。 これを受信し出力を測定する。
         変調度=100%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=40dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=0.75V、 歪み率=0.088%。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=2.6mV、 歪み率=レベル不足で計測不可。
E33. FM ステレオ受信測定(分離度)。Log750/2.6=49.2dB。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM ステレオ信号発信器」より「L側信号」を出す。 これを受信し出力を測定する。
         変調度=100%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=40dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=2.6mV、 歪み率=レベル不足で計測不可。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=0.75V、 歪み率=0.091%。
E5. 引き続き24時間エージング。
S. KENWOOD KT−9700 の仕様(マニアル・カタログより) 
受信周波数 76MHz〜90MHz
アンテナ入力インピーダンス A=300Ω平衡、75Ω不平衡。 B=75Ω不平衡
SN比50dB Qieting Sensitivity MONO  =2.8μV(IHF) 14.1dBf(新IHF)
STEREO=30μV(IHF) 34.7dBf(新IHF) 
感度  0.8μV(75ΩIHF) 1.5μV(300ΩIHF)8.7dBf(新IHF)
歪率          WIDE    1kHz     0.05%(MONO)  0.07%(STEREO)
       50Hz〜10kHz 0.08%(MONO)  0.1%(STEREO)
        15kHz    0.08%(MONO) 0.25%(STEREO)
NORMAL 1kHz     0.09%(MONO)   0.2%(STEREO)
      50Hz〜10kHz 0.15%(MONO)  0.25%(STEREO)
        15kHz    0.15%(MONO)    0.4%(STEREO)
NARROW 1kHz      0.15%(MONO)     0.4%(STEREO)
SN比
   (100%変調1mV ANT入力)
84dB(MONO) 80dB(STEREO)
イメージ比  120dB
選択度(IHF) WIDE    30dB(400kHz)
NORMAL  50dB(400kHz)
NARROW 110dB(400kHz) 60dB(±300kHz) 
IF妨害比 120dB
Harmonics Spurious Response 120dB
AM抑圧比 65dB
キャプチャーレシオ 0.8dB(WIDE) 1.0dB(NORMAL) 1.5dB(NARROW)
ステレオセパレーション     WIDE     1kHz        60dB
         50Hz〜10kHz   50dB
         15kHz       40dB
NORMAL   1kHz        55dB
         50Hz〜10kHz   45dB
         15kHz       38dB
NARROW  1kHz         50dB
         50Hz〜10kHz   40dB
         15kHz        33dB
キャリアケージ ±0.2dB
周波数特性 50Hz〜10kHz  ±0.2dB
30Hz〜15kHz  +0.2dB −0.6dB
出力レベル & 出力インピーダンス 1kHz 100%変調 FIXED    0.75V 1.3kΩ
             VARIABLE 0〜1.5V 100Ω
マルチパス出力 Vertical(垂直)  :40mV 100Ω(AM1kHz 30%変調)
Horizonta(水平):500mV 10kΩ(FM1kHz 100%変調)
電源電圧 100V  50Hz/60Hz
定格消費電力 30W
電源コンセント Unswitched 1個付き
寸法 約440(W)mm×154(H)mm×393(D)mm
重量 約11.5kg
                      kt9700_22u
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