DIATONE DA−P100修理記録
 YAMAHAB−3SP−10MKV. 12台目 ユーザー。      2020/7/14到着    7/26完成
A. 修理前の状況
  • ヤフオクで入手したものです。
    症状は、時々出力が小さくなり歪みっぽくなることです。
    常にこの症状がでるわけではないのでどうしようか迷っていたのですが、修理依頼をする気になりました。
    出力がオンオフできるのですがその時ノイズが出ることも気になっています。
    これでオンオフを繰り返すと上記の症状がなくなることもあります。


B. 原因
  • 各部経年劣化。


C. 修理状況
D. 使用部品
  • TR(トランジスター)                       9個。
    電解コンデンサー                        35個 。
    フイルムコンデンサー                     20個。
    セラミックコンデンサー                     8個。
    テフロン絶縁製RCA端子                12組24個。
    3Pインレット                           1個。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    抵抗                                2個。
    ダイオード                             6本。
    ボリューム用止ナット                      6個。


E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費     120,000円。 オーバホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. DIATONE DA−P100 の仕様(カタログ・マニアルより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上下蓋を外し。上から見る
A17. 点検中 上下蓋・シールドを外し。上から見る。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 上下蓋を取り、下から見る
A31. 点検中 電源コード・電源ソケット回り。
A32. 点検中 電源ソケット。 3Pインレットに交換。
A41. 点検中 入力端子郡
A42. 点検中 入力端子郡。 テフロン絶縁製に交換。
A51. 点検中 出力端子郡
A52. 点検中 入力端子郡。 テフロン絶縁製に交換。
A61. 点検中 電源ブロック電解コンデンサー比較。 左=470μ/100V、 右=680μ/160V。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 基板を外したシャーシ。
C11. 修理前 EQ_AMP基板。
C112. 修理中 EQ_AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤。
C113. 修理後 EQ_AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C12. 修理後 EQ_AMP基板。 TR(トランジスター)2個、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー2個交換。
C13. 修理前 EQ_AMP基板裏
C14. 修理(半田補正)後 EQ_AMP基板裏。 半田を全部やり直す。セラミックコンデンサー1個追加。
C15. 完成EQ_AMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 テープAMP基板
C22. 修理後 テープAMP基板。電解コンデンサー6個、フイルムコンデンサー8個交換。電解コンデンサー1個追加。
C23. 修理前 テープAMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 テープAMP基板裏。 半田を全部やり直す。セラミックコンデンサー1個追加。
C25. 完成テープAMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 入力AMP基板
C32. 修理後 入力力AMP基板。 電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー8個交換。
C33. 修理前 入力力AMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 入力AMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C35. 完成入力AMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 出力AMP基板
C412. 修理中 出力AMP基板。  トルエン溶媒の接着剤。
C413. 修理後 出力AMP基板。  トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C42. 修理後 出力AMP基板。 TR(トランジスター)4個、電解コンデンサー6個交換。
C43. 修理前 出力AMP基板裏
C44. 修理(半田補正)後 出力AMP基板裏。 半田を全部やり直す。セラミックコンデンサー2個追加。
C45. 完成出力AMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 定電圧基板。
C512. 修理中 定電圧基板。  トルエン溶媒の接着剤。
C513. 修理後 定電圧基板。  トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C52. 修理後 定電圧基板。 TR(トランジスター)2個、電解コンデンサー9個交換。ダイオード1個追加。
C53. 修理前 定電圧基板裏。
C54. 修理(半田補正)中 定電圧基板裏。 半田を全部やり直す。セラミックコンデンサー4個追加。
C55. 完成定電圧基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C91. 修理前 メイン基板。
C92. 修理後 メイン基板。 整流ダイオード4本交換。
C93. 修理前 メイン基板裏。
C94. 修理後 メイン基板裏。 電解コンデンサー1個、TR(トランジスター)1個交換。
C95. 完成定メイン基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CA1. 修理前 基板コネクター裏配線。
CA2. 修理後 基板コネクター裏配線。電解コンデンサー4個交換。
CB1. 修理前 電源ブロック電解コンデンサー裏側。
CB2. 修理(交換)後 電源ブロック電解コンデンサー裏側。電解コンデンサー2個交換。フイルムコンデンサー2個追加。
CC. 修理中 後パネルを倒して修理中。
CC1. 修理中 電源コードを交換したのか 酷い半田付け。
CC2. 修理前 電源コード、電源ソケット。
CC3. 3Pインレット取り付け穴加工。
CC4. 修理(交換)後 電源ソケット。 3Pインレットに交換、 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
CC5. 修理(交換)後 電源ソケット、3Pインレット裏側回り配線。 アースはしっかり取る。
CD1. 修理前  入力RCA端子郡
CD2. 修理(交換)後  入力RCA端子郡。 太く重いケーブルを装着するので、接着剤で固定する。
CD3. 修理前  入力RCA端子郡裏配線。
CD4. 修理(交換)後  入力RCA端子郡裏配線。 太く重いケーブルを装着するので、ナットも接着剤で固定する。
CE1. 修理前 出力RCA端子郡。
CE2. 修理(交換)後  出力RCA端子郡。 太く重いケーブルを装着するので、接着剤で固定する。
CE3. 修理前  出力端子郡裏配線。
CE5. 修理(交換)後  出力端子郡裏配線。太く重いケーブルを装着するので、ナットも接着剤で固定する。
CF. 修理中 前パネルを外して、前シャーシを倒して修理中。
CF1. 修理中 前パネル止めビスが半分くらいしか無!仕様書のトーンコントロール周波数とパネル表示周波数と異なる?
  • パネル表示 BASS(250Hz)/(500Hz)、 TREBLE(5kHz)/(2.5kHz)
  • 仕様書表示 BASS(50Hz)/(100Hz)、 TREBLE(10kHz)/(20kHz) 
CF2. 修理後 前パネル止めビスは全部取付。
CG1. 修理前 トーン周波数RC基板。
CG2. 修理前 トーン周波数RC基板裏。
CG3. 修理(半田補正)後 トーン周波数RC基板裏。 半田を全部やり直す。
CG4. 完成トーン周波数RC基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CH1. 修理前 トーン周波数切替SW。
CH2. 修理(洗浄)後 トーン周波数切替SW。
CI. 修理後 バランスVR。 抵抗2個追加。
CJ. 前パネル、ツマミを清掃中。
CK. 交換した部品
CJ1. 修理前 上から見る。
CJ2. 修理後 上から見る。
CJ3. 修理前 下から見る
CJ4. 修理後 下から見る
CJ5. 完成後から見る。 綺麗に成って帰ります。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX、50Hz入力=R側出力電圧1V、 0.00264%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.00320%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX、100Hz入力=R側出力電圧1V、 0.00253%歪み。
                    L側出力電圧1V、 0.00404%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX、500Hz入力=R側出力電圧1V、 0.00297%歪み。
                    L側出力電圧1V、 0.00314%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX、1kHz入力=R側出力電圧1V、 0.00296%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.00368%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX、5kHz入力=R側出力電圧1V、 0.00310%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.00328%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX、10kHz入力=R側出力電圧1V、 0.00266%歪み。
                    L側出力電圧1V、 0.00320%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX、50kHz入力=R側出力電圧1V、 0.00264%歪み。
                    L側出力電圧1V、 0.00320%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E18. AUX、100kHz入力=R側出力電圧1V、 0.0033%歪み。
                    L側出力電圧1V、 0.0055%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MM、50Hz入力=R側出力電圧1V、 0.00268%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.00361%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM、100Hz入力=R側出力電圧1V、 0.00297%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.00401%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM、500Hz入力=R側出力電圧1V、 0.00356%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.0033%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM、1kHz入力=R側出力電圧1V、 0.0037%歪み。
                 L側出力電圧1V、 0.0037%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM、5kHz入力=R側出力電圧1V、 0.00335%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.00450%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MM、10kHz入力=R側出力電圧1V、 0.0028%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.0067%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM、50kHz入力=R側出力電圧1V、 0.0036%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.0078%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザー VP−7732Aで自動測定
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmaF、平均で2V出力。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmax。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F13. 入出力特性測定(AUX入力)、 BASS(50Hz) & TREBLE(20kHz) 最大。
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmax。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F14. 入出力特性測定(AUX入力)、 BASS(50Hz) & TREBLE(20kHz) 最小。
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmax。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F15. 入出力特性測定(AUX入力)、 BASS(100Hz) & TREBLE(10kHz) 最大。
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmax。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F16. 入出力特性測定(AUX入力)、 BASS(100Hz) & TREBLE(10kHz) 最小。
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmax。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F17. 入出力特性測定(AUX入力)、 Low cutフィルター30Hz、High cutフィルター9kHz ON。
                        AUX入力端子へ150mV一定入力。VRはmax。
                        左出力=薄(細い)色、右出力=濃い(太い)色。
F21. 入出力特性測定(MM入力)。
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax、   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 完成 24時間エージング。 右はYAMAHA B1. 16台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. DIATONE DA−P100 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 プリアンプ DA−P100
入力感度/インピーダンス Phono1、2=2mV/50kΩ
Tuner、Aux1、2、Tape P.B.1、2=150mV/100kΩ
出力感度/インピーダンス Main out1、2=1V/50Ω
Line out=1V/47Ω
Monitor=1V/47Ω
Tape rec1、2=150mV/470Ω
RIAA偏差 ±0.2dB
周波数特性 20Hz〜20kHz -0.5dB
トーンコントロール
 パネル表示と異なる?
Bass=±10dB(100Hz、50Hz
Treble=±10dB(10kHz、20kHz)
フィルター Low cut=-12dB/oct(30Hz)
High cut=-12dB/oct(9kHz)
ATT -20dB
残留ノイズ 0.1mV
許容入力 260mV
イコライザー入力換算雑音 -118dB(V)以下(フラット)
-126dB(V)以下(Aカーブ補正)
使用半導体 トランジスタ=34個
ダイオード=10個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 7.4W
外形寸法 幅476x高さ180x奥行262mm
重量 10.4kg
価格 ¥150,000(1973年発売)
別売 ウッドーケース
                       dap100-34
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