Acoustic Research AMP. 5台目修理記録
平成28年5月3日到着    10月30日完成
注意
  • このAMPは電源SW_OFF時にもドリフトを防ぐ為、ドライブAMPに通電しています。
    節電の為にいきなり通電しないで下さい。
    使用する5分前には、電源コンセントを差し込んで置いて下さい。
    長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
A. 修理前の状況
  • ARのアンプをオークションで入手し使ってます。
    最近音がかすれる様になってきました、狭い部屋で使用していますので、あまり音量は上げておりません。


B. 原因
  • 前回修理で電源ブロック電解コンデンサーを除く、電解コンデンサーのみ交換
    他の劣化部品は未対策。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    電源投入リレー増設
    SP接続端子交換
    電源ブロック電解コンデンサー交換

G. 前パネル、上ケース塗装

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                        12個 。
    フイルムコンデンサー                      12個。
    半固定VR                              1個。
    TR(トランジスター)                      16個。
    ダイオード                            3個。
    リレー                               1個。
    抵抗                               10個。
    SP接続端子(WBT SP端子 WBT−0730)       1組(定価で工賃込み)
    電源ブロック電解コンデンサー                2本。


E. 調整・測定

F. 修理費     127,800円  オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. AR(Acoustic Research) AMP の仕様(マニアルより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋・シールドを取り、 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A27. 点検中 ドライブTR(トランジスター)
A31. 点検中 SP接続端子周り。
A32. 点検中 SP接続端子、交換検討。
               左=絶縁型、 右=WBT WBT−0730PLWBT 0681Cuが使用可。
A33. 点検中 SP接続端子、交換検討2。
               左=絶縁型、 右=WBT WBT−0730PLWBT 0681Cuが使用可。
A34. 点検中 SP接続端子、交換検討3。
          WBT WBT−0735の場合WBT 0681CuWBT 0681Cuは放熱器に当たり使用不可。
A41. 点検中 入出力RCA端子周り
A51. 点検中 電源コード。 固くなっているので交換。
A61. 点検中 交換する電源ブロック電解コンデンサー検討。 下記から選択可能、他にも検討中。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C10. 修理中 前パネルを倒して、修理する。
C11. 修理前 電源トランス付近
C12. 修理後 電源トランス付近
C13. 修理前 整流、定電圧付近
C14. 修理後 整流、定電圧付近。 電源ブロック電解コンデンサー交換
C15. 修理前 ドライブトランス付近
C16. 修理後 ドライブトランス付近
C162. 修理後 ドライブ段の出力パスコン。 2200μ電解コンデンサー + フイルムコンデンサー
C17. 修理前 ドライブ付近。
C18. 修理後 ドライブ付近。
C19. 修理前 EQ付近。
C1A. 修理後 EQ付近。
C21. 修理前 ドライブ基板
C22. 修理後 ドライブ基板、 電解コンデンサー6個、TR(トランジスター)8個交換
C222. 修理中 EQ基板、 電源電解コンデンサー(パスコン)が足長取付け。
C223. 修理後 EQ基板、 電源電解コンデンサー(パスコン)は最短取付け。
C23. 修理前 ドライブ基板裏
C24. 修理(半田補正)後 ドライブ基板裏、 半田を全部やり直す。フイルムコンデンサー1個追加。
C25. 完成ドライブ基板裏、 洗浄後に防湿材を塗る。
C31. 修理前 トーン基板
C312. 修理中 トーン基板。前回の修理でコテを当てられた半固定VR!
C32. 修理後 トーン基板、 フイルムコンデンサー4個、電解コンデンサー5個、半固定VR1個、TR(トランジスター)7個交換
C33. 修理前 トーン基板裏
C34. 修理(半田補正)後 トーン基板裏、 半田を全部やり直す。
C35. 完成トーン基板裏、 洗浄後に防湿材を塗る。
C41. 修理前 EQ基板
C42. 修理後 EQ基板、 電解コンデンサー7個、TR(トランジスター)4個交換
C422. 修理中 EQ基板、 電源電解コンデンサー(パスコン)が足長取付け。
C423. 修理後 EQ基板、 電源電解コンデンサー(パスコン)は最短取付け。
C43. 修理前 EQ基板裏
C44. 修理(半田補正)後 EQ基板裏、 半田を全部やり直す。フイルムコンデンサー1個追加。
C46. 完成EQ基板裏、 洗浄乾燥後に防湿材を塗る。
C51. 修理前 メインVR+電源SW、 接点復活材が染み込でいる、 SWにはAC100Vが通電している。
C52. 修理後 メインVR+電源SW、 電源投入リレーを増設、 SWにはDC24Vが通電している。
C61. 修理前 ドライブTR(トランジスター)
C62. 修理中 ドライブTR(トランジスター)
C63. 修理後 ドライブTR(トランジスター)、シリコンを塗布して組み付ける。
C71. 修理中 終段TR(トランジスター)
C72. 修理中 終段TR(トランジスター)
C73. 修理後 終段TR(トランジスター)、シリコンを塗布して組み付ける。
C71. 修理(交換)前 電源コード
C72. 修理(交換)後 電源コード
C81. 修理(交換)前 SP接続端子
C82. 修理(交換)後 SP接続端子。  SP接続端子(WBT SP端子 WBT−0730)使用。
                  YラグはWBT 0661Cu6mmですと横向きに取り付け。 
C83. 修理(交換)後 SP接続端子。  SP接続端子(WBT SP端子 WBT−0730)使用。
                  YラグはWBT 0681Cu 8mmですと斜め上向きに取り付け可能。  
C84. 修理(交換)後 SP接続端子。  SP接続端子(WBT SP端子 WBT−0730)使用。
                YラグはWBT 0681Cu 8mmですと斜め下向きに取り付け可能。   
C91. 修理中 電源トランス後のシャシの錆。
       個人売買のオークションではこの様な瑕疵が有っても保証が無なので、十分注意する。
C92. 修理中 電源トランス後のシャシの錆。CRCで錆を取り、錆の発生を抑える。
CA1. 交換部品
CA2. 交換部品、電源ブロック電解コンデンサー比較。
          左=付いていた 5,000μF/50WV、右=交換する 12,000μF/71WV。
CA3. 交換部品、電源ブロック電解コンデンサー測定。 付いていた+側=4,040μF。
CA4. 交換部品、電源ブロック電解コンデンサー測定。付いていた−側=3,310μF。
            又ESR(等価直列抵抗、Equivalent Series Resistance)も0.2と高い。
            ESRに付いてはここ=muRata、又はここ=Nichicon参照
CA5. 交換部品、電源ブロック電解コンデンサー測定。 交換コンデンサー=11,740μF。
CA6. 交換部品、電源ブロック電解コンデンサー測定。交換コンデンサー2=11,730μF。
CA1. 修理前 上から見る
CA2. 修理後 上から見る
G. 前パネル、上ケース塗装。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
G11. 修理(塗装)前 上ケース
G12. 修理(塗装)後 上ケース
G21. 修理(塗装)前 前右ケース
G22. 修理(塗装)後 前右ケース
G23. 修理(塗装)前 後左ケース
G24. 修理(塗装)後 後左ケース
G31. 修理後 上ケース固定ビス。
G32. 修理後 上ケース固定ビス、下から見る。
G41. 修理(塗装)前 前パネル
G42. 修理(塗装)後 前パネル。 これで文字が消えにくく成る。
G51. 修理(乾燥)中 炎天下にさらし、焼き付ける。 左側はRP1110. 22台目
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整。 電源はAC100Vで測定。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
   よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. Tuner,50Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0401%歪み。
                   L側SP出力電圧17V=36W、 0.0391%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. Tuner,100Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0384%歪み。
                    L側SP出力電圧17V=36W、 0.0398%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. Tuner,500Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0436%歪み。
                    L側SP出力電圧17V=36W、 0.0445%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. Tuner,1kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0426%歪み。
                   L側SP出力電圧17V=36W、 0.0435%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. Tuner,5kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0482%歪み。
                   L側SP出力電圧17V=36W、 0.0494%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. Tuner,10kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0725%歪み。
                    L側SP出力電圧17V=36W、 0.0737%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. Tuner,50kHz入力、R側SP出力電圧16V=32W、 0.15%歪み。
                    L側SP出力電圧16V=32W、 0.16%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E31. MM,50Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.829%歪み。
                  L側SP出力電圧17V=36W、 0.808%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E32. MM,100Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.242%歪み。
                   L側SP出力電圧17V=36W、 0.243%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E33. MM,500Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0850%歪み。
                   L側SP出力電圧17V=36W、 0.1065%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. MM,1kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.214%歪み。
                 L側SP出力電圧17V=36W、 0.219%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. MM,5kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.0847%歪み。
                 L側SP出力電圧17V=36W、 0.1017%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E36. MM,10kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W、 0.1147%歪み。
                   L側SP出力電圧17V=36W、 0.1289%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E37. MM,50kHz入力、R側SP出力電圧15V=28W、 0.23%歪み。
                   L側SP出力電圧15V=28W、 0.23%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E4. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
  • アナログプレヤー  エンパイアトルバドール598+エンパイア1000ZEX。
    CDプレヤー      TEAC VRDS25。
    SP           AR3 初期のアルニコマグネットタイプ。
                 ALTEC 601C 山水のSP505Jのボックス使用。
                 テクニクス'SB-M01(殆ど使用していません 手放す予定) 。
    予備のアンプ    ラックス SQ38F(AR修理期間中代役)。
    予備アナログ    LINN BASIK  シュアーV15タイプ2。
                 DUAL 1229 故障中。 
S. AR(Acoustic Research) AMP の仕様(マニアルより)
型式 プリメインアンプ
出力(r.m.s、チャンネル当り) 4Ω=60W、 8Ω=50W、 16Ω=30W
周波数特性 20Hz〜20kHz ±1dB(定格最大出力時)
高調波歪率 0.5%以下(20Hz〜20kHz)
IM歪率(定格出力時) 0.25%以下(60:7kHz=4:1、Phono入力)
SN比 Phono=57dB
Tuner、Tape=75dB
ダンピングファクター 4Ω=8〜20、 8Ω=16〜40、 16Ω=32〜80
入力感度 Phono=2〜5mV感度調整可能
Tuner、Tape=200mV
トーンコントロール 同軸型で高低、左右別に調整可能
モード stereo、mono、null
消費電力 無音時=125W
最大出力時=500W
外形寸法 幅384×高さ110×奥行254mm
重量 8.64kg
価格 \147,000(1966年発売時)
\135,000(1973年頃)
別売品 ウッドケース(\4,000)
          ar-5-2q
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