DB SYSTEMS DB−1/DB−2. 2台目修理記録
同時修理 Threshold 400Acas           2021/9/2到着   11/1完成
A. 修理前の状況
  • 6月にオークションにて入手いたしました。
    出品にあたりメンテナンス済みとのことですが 一度OHをしていただきたいと思います。
    • OH修理依頼。
      電源コード(1m)、ユニット間コード(0.5m)の交換。
      電源スイッチの新設。
      症状は小音量時に左chから音が出ない、ボリュームにガリがあります。
      AUX入力RCA端子1個、出力RCA端子(WBT製品)1個交換。

T. 修理前測定

B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化で歪みが多い。
    修理履歴あり。


C. 修理状況
D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー          個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                       個。
    電源コード                       1本。
    フイルムコンデンサー                個。
    電源−本体接続コード                1本。
    RCA端子WBT 0201            2組4個。
    テフロンシート                    1枚。
    電源スイッチ                     1個。


E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費        119,000円。   「オ−バ−ホ−ル修理」。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. DB SYSTEMS DB−1/DB−2 の仕様(マニアル・カタログより

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 上下ケースから取出し、上から見る。
A162. 点検中 上下ケースから取出し、上から見る。 メインVR交換は物理的に不可。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 木ケースから取出し、下から見る。 1部電解コンデンサーが交換されている。
A31. 電源部点検中 前から見る。
A32. 電源部点検中 前右から見る
A33. 電源部点検中 後から見る
A34. 電源部点検中 後左から見る
A35. 電源部点検中 上から見る。
A36. 電源部点検中 上ケースから取出し、上から見る。 1部電解コンデンサーが交換されている。
A41. 電源部点検中 下前左から見る
A42. 電源部点検中 下後右から見る
A51. 電源部点検中 電源コード交換。1.25スケヤー2芯に交換する、長さ1m。
A52. 電源部点検中 本体への連結コード交換。Sonyシールド4芯OFCに交換する、長さ0.5m。
A53. 電源部点検中 電源SW取り付け位置。
A61. 点検中 入出力RCA端子。
A62. 点検中 入出力RCA端子。 AUX2とOUTPUTを WBT 0201に交換。
A63. 点検中 出力RCA端子。 左WBT 0210Cu、右WBT 0210Agも使用可能。今回見送り。
A64. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A65. 点検中 WBT製RCA端子。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A66. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
T. 修理前測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T1. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.217%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.214%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T2. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.215%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.217%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T3. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 1.53%歪み。
    PHONO_3入力、L側出力電圧=2V、 5.97%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T4. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 1.48%歪み。
                L側出力電圧=2V、 5.68%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 AMP基板。
C12. 修理後 AMP基板。 電解コンデンサ−9個、フイルムコンデンサー2個交換。
C21. 修理前 AMP基板裏。
C22. 修理(半田補正)後 AMP基板裏。 全ての半田をやり修す。
C23. 完成AMP基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。フイルムコンデンサー2個追加。
C31. 修理前 裏パネル。
C32. 修理中 裏パネル。交換するRCA端子を取り外す。
C33. 修理(交換)後 裏パネル。 2組4個WBT 0201に交換。
C34. 修理前 裏パネル裏
C35. 修理(半田補正)後 裏パネル裏。 全ての半田をやり修す。
C36. 完成裏パネル裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 電源基板
C52. 修理後 電源基板 半固定VR1個、電解コンデンサー個2交換、フイルムコンデンサー1個追加。
C61. 修理前 電源基板裏
C62. 修理(半田補正)後 電源基板裏。 全ての半田をやり修す。
     写真紛失
C63. 完成電源基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. 修理中 放熱用絶縁マイカーをテフロンシートに交換。
C81. 修理後  電源SW取り付け。
C91. 修理前 接続コード。1ピンしか使用していない。
C92. 修理前 接続コード、反対側。
C93. 修理後 接続コード。5ピン全て使用。Sonyシールド4芯OFCに交換する、長さ0.5m。
C94. 修理後 接続コード、反対側。
C95. 完成接続コード。
CA1. 完成接続コード、電源コード交換。
CB1. 表パネル、ツマミ清掃。
CC1. 交換部品 
CD1. 修理前 上から
CD2. 修理後 上から
CD3. 修理前 下から
CD4. 修理後 下から
CE1. 修理前 電源上から
CE2. 修理後 電源上から
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00299%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00245%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00282%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00290%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00270%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00296%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00271%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00292%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00272%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00288%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00264%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00275%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00482%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00564%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MM_50Hz入力、 R側出力電圧=2V、 0.01304%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.01538%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0326%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0292%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0469%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0337%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0428%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0293%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0481%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.0359%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0504%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0365%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0593%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0548%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F1. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(AUX入力)5kHz LowFilter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4. 入出力特性測定(AUX入力)10kHz LowFilter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F5. 入出力特性測定(MM入力)
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F6. 入出力特性測定(MM入力)18Hz LO−CUT ON
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F7. 入出力特性測定(MM入力38Hz LO−CUT ON
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況。
S. DB SYSTEMS DB−1/DB−2 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 デイヴィッド・ハダウェイが設計し、"The Essential Preamp"と名付けたコントロールアンプ。
コントロール本体部DB-1(¥157,000)と電源部DB-2(¥41,000)を合わせた構成。
全高調波歪率 0.0003%(1kHz)
0.0008%以下(20Hz〜20kHz、出力3V)
Phono入力
(10mV入力に対し、IHF-A)
1V(20kHz)
100mV(1kHz)
10mV(20hz)
SN比(IHF-A) Phono=89dB(入力ショート、10mV入力)
      83dB(カートリッジ実装、0.65Hz、650Ω)
      74dB(入力オープン)
ハイレベル=90dB(入力ショート、1V出力)
最大出力 6V(10kΩ負荷)
入力感度(1V出力時) Phono=2mV
ハイレベル=120mV
フォノ最大許容入力 160mV(1kHz)
フィルター ローカット(Phonoのみ)=20Hz/36Hz、6dB/oct.
ハイカット=5kHz/10kHz、6dB/oct.
電源 AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法 本体=幅216x高さ81x奥行178mm
電源部=幅160x高さ81x奥行107mm
重量 本体DB-1=1.2kg
電源部DB-2=1kg
付属 木製ケース
価格 ¥212,500(1セット、1978年頃)
¥198,000(1セット、1979年頃)
                       db-1_22e
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