HEGEL(Kingdom of Norway) H4A 修理記録
平成25年6月8日持込    6月21日完成
A. 修理前の状況
  • 入力RCA端子を自分で交換した所、右側スピーカーから「ぶーっ」と言う異音出てしまいました!
    後、アンプ内のスピーカーケーブル 端子が折れていたので交換したいのですが修理お願い出来ますでしょうか。


B. 原因
  • 技能・技量不足。

C. 修理状況
  • 入力RL RCA端子裏配線修理
    入力RL RCA基板修理。
D. 使用部品

E. 調整・測定

F. 修理費     45,000円
             総重量30kgを越える機器は、移動等に人を頼みますので、修理費が高くなります。

S. HEGEL H4A の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る
A32. 点検中 バイアスモジュールと、バイアス・バランスVR=トランスが有るので調整しにくい!
A33. 点検中 トロイダル電源トランス、 1000Vの耐圧絶縁試験に耐えられるか?
C. 修理状況
C10. 修理前 入力R側RCA端子裏配線
C11. 修理中 入力R側RCA基板、ペーストを使用!!
C12. 修理後 入力R側RCA基板、綿棒でペーストを拭き取る。
C13. 修理後 入力R側RCA基板、ペーストを拭き取る。
C14. 修理後 入力R側RCA基板、端子を修復する。
C15. 完成入力R側RCA基板  洗浄後防湿材を塗る。
C16. 修理前 入力R側RCA基板裏
C17. 修理後 入力R側RCA基板裏、 全半田をやり直す。
C18. 完成入力R側RCA基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
C20. 修理前 入力L側RCA端子裏配線
C21. 修理中 入力L側RCA基板、ペーストを使用!!
C24. 修理後 入力L側RCA基板、端子を修復する。
C25. 完成L側入力RCA基板  洗浄後防湿材を塗る。
C26. 修理前 入力L側RCA基板裏
C27. 修理後 入力L側RCA基板裏、 全半田をやり直す。
C28. 完成L側入力RCA基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
E. 測定・調整
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
電源トランスのタップから117V仕様と思われるので、100V測定なので、少し出力が低いです。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.070%歪み。
              L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.022%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.067%歪み。
               L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.019%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.079%歪み。
               L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.026%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.049%歪み。
              L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.019%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.047%歪み。
              L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.025%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.025%歪み。
               L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.034%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力、R側SP出力電圧45V=253W出力、 0.041%歪み。
               L側SP出力電圧45V=253W出力、 0.045%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. 100kHz入力、R側SP出力電圧27V=91W出力、 0.049%歪み。
                L側SP出力電圧27V=91W出力、 0.053%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
               終段がTR(トランジスター)なので、この当たりは落ちます。
E3. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
E4. 完成  24時間エージング。 左は「ONLIFE Research U−22.2台目
S. HEGEL H4A の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ H4A
出力 300W+300W(8Ω)、デュアルモノラル構成
高調波歪率 0.004% 以下(8 Ω、100W)
混変調歪率 0.01% (19kHz + 20kHz) 以下
周波数応答 +/- 0.2 dB 偏差以下 20Hz-20kHz
入力 RCAアンバランス、及び XLR バランス
出力端子 2 ペアのバインディングポスト
ダンピングファクター 1000 以上
S/N 100dB 以下
消費電力 最大1050W
外形寸法 W430mmx H210mm x D550mm(ノブ端子含)
重量 45 Kg
価格
                                         h4a-14
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。 Copyright(C) 2013 Amp Repair Studio All right reserved.