Goldmund mimesis7.5 修理記録
 同時修理 mimesis6.5                           2021/11/25到着     2022/1/28完成
A. 修理前の状況
  • 20年以上前に購入したgoldmundのmimesis7.5プリアンプとmimesis6.5パワーアンプを使用しているのですが、少し前からmimesis7.5の調子が悪くなり、使用せずにいます。
    mimesis7.5については、購入後、一度もメンテナンスしたことがありません。
    電源スイッチがないので、常に通電状態です。
    mimesis6.5については、1999年10月に、右チャンネルの音が出なくなり、正規代理店にて、モジュール交換を行っています。
    聴く時のみ電源を入れてました。
    CDプレーヤーはwadiaを使用しており、6.5に直結して使用することができたため、誤魔化しながら過ごしていたのですが、wadiaも購入から20年以上経って不調になり、いよいよ立ち行かなくなってしまいました。
    この度、wadiaの修理を岡山の山手サービス様にお願いすることになり、暫くオーディオを聴くのが難しい状況となってしまいました。
    そのようなこともあって、できればこのタイミングでmimesis7.5の修理とmimesis6.5のオーバーホールができないものかと考え、調べていたところ、山手サービス様のホームページでアンプ修理工房様のことが紹介されているのを見てご連絡差し上げました。
    思い入れのあるアンプなので、できればこれからも末永く使っていきたいと考えております。

B. 原因・現状
  • モジュール不良?
    経年変化による部品劣化。
    コンデンサー容量抜け。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー          個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                       個。
    リレー                          1個。
    フイルムコンデンサー                個。
    WBT−0201 RCA端子            3組6個。
    EiZZ社24ステップステレオアンプ用アッテネーター 1個。
    シリコンシート                     2枚。



E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費       165,500円。   オ−バ−ホ−ル修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Goldmund mimesis 7.5の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る。
A17. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A18. 点検中 上蓋裏のフエルトが捲れている。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 下から見る、 正規輸入品。
A31. 点検中 入出力RCA端子郡。
A32. 点検中 入出力RCA端子郡。左=WBT−0201、 中=WBT−0210Cu、 右=WBT−0210Ag
           OUTPUT、TP1、CD の3箇所をWBT−0201に交換。
A41. 点検中 メインVR。 抵抗切換式(ATT)に交換。
C. 修理状況 。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 基板を全て取り除いたシャーシを上から見る。
C1. 修理前 基板。
C2. 修理後 基板。
C3. 修理前 基板裏。
C4. 修理(半田補正)後 基板裏。 全ての半田をやり修す。
C5. 完成基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C11. 修理前 入力アンプ基板。 黒い長方形の物4個がモジュール、外形は同じに見えるが、中身は不明?
C12. 修理後 入力アンプ基板。 半固定VR4個、電解コンデンサー8個交換。
C13. 修理前 入力アンプ基板裏
C14. 修理(半田補正)後 入力アンプ基板裏。 全ての半田をやり修す。
C15. 完成入力アンプ基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 入力アンプ前段基板。 黒い長方形の物2個がモジュール。
C22. 修理後 入力アンプ前段基板。 半固定VR2個、電解コンデンサー4個交換。
C23. 修理前 入力アンプ前段基板裏
C24. 修理(半田補正)後 入力アンプ前段基板裏。 全ての半田をやり修す。
C25. 完成入力アンプ前段基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 入力アンプ後段基板。 黒い長方形の物2個がモジュール。
C32. 修理後 入力アンプ後段基板。 半固定VR2個、電解コンデンサー4個交換。
C33. 修理前 入力アンプ後段基板裏
C34. 修理(半田補正)後 入力アンプ後段基板裏。 全ての半田をやり修す。
C35. 完成入力アンプ後段基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 出力遅延基板
C42. 修理後 出力遅延基板。 リレー1個、電解コンデンサー3個交換。
C43. 修理前 出力遅延基板裏
C44. 修理(半田補正)後 出力遅延基板裏。 全ての半田をやり修す。
C45. 完成出力遅延基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 電源基板、左側の220μ/100WVは放熱器の下にも4個有る。
C52. 修理後 電源基板。 電解コンデンサー10個交換、増量交換220μF→330μF。
C53. 修理前 電源基板の定電圧TR(トランジスター)のシリコンシート。頭の部分が無。
C54. 修理(交換)後 電源基板の定電圧TR(トランジスター)のシリコンシート。十分な大きさに交換。
C55. 修理前 電源基板。放熱器の下にも4個電解コンデンサーが有る。
C56. 修理後 電源基板。放熱器を上げてやる。
C57. 修理前 電源基板裏
C58. 修理(半田補正)後 電源基板裏。 全ての半田をやり修す、フイルムコンデンサー2個追加。
C59. 完成電源基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 TP1入力RCA端子。
C62. 修理(交換)後 TP1入力RCA端子。 WBT−0201に交換。
C71. 修理前 CD入出力RCA端子。 WBT−0201に交換。
C72. 修理中 CD入出力RCA端子。取り付け穴が偏心しているのでヤスリで拡張する。
C73. 修理(交換)後 CD入出力RCA端子。 WBT−0201に交換。
C81. 修理前 出力RCA端子。 WBT−0201に交換。
C82. 修理中 出力RCA端子。取り付け穴が偏心しているのでヤスリで拡張する。
C83. 修理(交換)後 出力RCA端子。 WBT−0201に交換。
C91. 修理前 メインVR。 抵抗切換式(ATT)に交換。
C92. 修理(交換)後 メインVR。 抵抗切換式(ATT)に交換。
CA1. 修理前 上蓋裏のフエルトが捲れている。
CA2. 修理中 上蓋裏のフエルト。 シャコ万力やクランプで接着する。
CA3. 修理後 上蓋裏のフエルト。
CB. 交換部品。 
CB1. 交換部品、1μ/63WVのコンデンサー。 
CB2. 交換部品、1μ/63WVのコンデンサー。 測定=0.838μF。
CB3. 交換部品、1μ/63WVのコンデンサー。 測定=430.0nF、 1μF=1000nF。
CC1. 交換部品、4.7μ/63WVのコンデンサー。
CC2. 交換部品、4.7μ/63WVのコンデンサー。 測定=733.8PF、 1μF=1000nF=1000000PF。
CC3. 交換部品、4.7μ/63WVのコンデンサー。 測定=731.4PF。
CC4. 交換部品、4.7μ/63WVのコンデンサー。 測定=99.7PF。
CC5. 交換部品、4.7μ/63WVのコンデンサー。 測定=106.8PF。
CD1. 修理前 上から
CD2. 修理後 上から
CE1. 修理後 電源SW増設。
CF1. 修理後 定電圧電源測定。 左=出力電圧、右=入力電圧。
CF2. 完成後から見る。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01003%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01095%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01145%歪み。
                    L側出力電圧=2V、 0.0201%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00308%歪み。
                    L側出力電圧=2V、 0.00492%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0430%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0592%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0523%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0603%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0429%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.0421%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 1.34%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 1.286%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. CD_50Hz入力、 R側出力電圧=2V、 0.01175%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0204%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. CD_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0285%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0394%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. CD_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01050%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.01221%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. CD_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.233%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.249%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. CD_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.137%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.149%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. CD_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.1099%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.1605%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. CD_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 2.68%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 2.69%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F1. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax。
        平均で2V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax。
        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(CD入力)
        AUX入力端子へ500mV一定入力 VRはmax。
        平均で1.7V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4. 歪み率特性測定(CD入力)
        AUX入力端子へ500mV一定入力 VRはmax。
        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F5. 引き続き24時間エージング。 左は Sansui AU−9500. 17台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体を見る。
S. Goldmund mimesis7.5 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ=Goldmund mimesis7.5
OUTPUT LEVEL Norninal level = 1.5V RMS. Maximurn output level= 35V RMS.
工房注記
修理品は電源電圧が22Vなので、Maximurn output level= 11V RMS程度.
Cutput stage output impedance = < 10Ω. Coneded output impedance = 600Ω.
FREQUENCY RESPONS These values for any leve to 35V RMS.
+/‐ 0,l dB= 10〜 150kHz. +,‐ l dB= 0〜 500kHz. +/‐ 3 dB,= 0〜0.85MHz.
INPUT SENSITIVITY Nomlnallevel= 100mV.
SaturatiOn level= 34V RMS。
Nominal input inlpedance= 100kΩ.
GROUP DELAY Propagation delay< 300ns stable with frequency frorn DC to 200kHz。
DISTORTION Figures valid for all levels frorn 0 to 35V
Dynamlc=TIDく 0.01%(-80dB). Static= THDく 0.01%(-80dB)。
SPEED SleW rate of the amplification stages=>500V/us. Rise time= <700 ns.
CROSSTALK Separation= >90dB between channels.
NOISE Slgnal‐ to noise ration on line input=> 85dB(0.01Hz〜10Mhz).
Weighted ASA A=>90dB.
OPERATING TEMPERATURE Room temperature = -30 to +40 degrees Celsius (-22to +104 degrees Fahrenheit).
Intemal temperature= +45 to +65 degrees Celsius ( +113 to +149 degrees Fahrenheit).
POWER SUPPLY Nominal line voltage = 110 or 220V. Input voltage range = +/- 15%.
Mlaximum power consumption= 35W.
GROUNDING Separated ground and earth Signal.
Connection Optional between earth and ground to cancel all ground loops.
Chassis connected to signal grounding.
SAFETY FEATURES Automatic swltching to MUTING if the AC line drop or is interrupted。
FRONT PANEL CONTROLS VOLUME control. 、BALANCE control. 、MUTING/ABSOLUTE PHASE switche
TAPE MONITOR switch. 、SELECTOR switch.
REAR PANEL CONNECTORS AND CONTROLS AC line connedor 3 lugs。
Earthing post(yellow‐green).
Output and input connedott RCA(right and left).
Signal grounding post(black).
SIZE AND WE:GHT 48.3Cm(19")W x32Cm(12.5"D x4.4Cm(1.75")H.
Welght= 5kg.
WARRANTY 3 years parts and labor.
価格 定価=780,000円、 1993年発売
                       mimesis7.5-2p
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