McIntosh MC2125修理記録
平成18年4月16日到着  4月28日完成
  • A. 修理前の状況
      オーバーホール修理。

  • B. 原因
      経年劣化による各部劣化。

  • C. 修理状況
      TR(トランジスタ−)交換。
      電解コンデンサー交換。
      配線手直し、補強。
      経年劣化による各部ハンダ補正。
      SP接続リレー交換。
      OP−AMP交換。
      入力レベル切り替えSW修理

     
  • D. 使用部品
      SP接続リレー        1個。
      電解コンデンサ−     19個、ミューズ使用。
      OP−AMP          2個。
      フイルム・コンデンサ−   12個。
      半固定VR           6個。

  • E. 調整・測定

  • F. 修理費  78,000円   オーバーホール修理。
                        お馴染み特別価格。
  • S. McIntosh MC2125 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 修理前点検中 前から見る
A2A. 修理前点検中 上から見る
A2B. 修理前点検中 メーターカバー取り、上から見る
A3A. 修理前点検中 下から見る
A3B. 修理前点検中 下ケースと全面パネルを取り、下から見る
A4. 修理前点検中 基板差し込みコネクタ−、腐食の出ている物も有り
A5A. 修理前点検中 定電圧基板裏の腐食した銅箔 
A5B. 修理前点検中 原因はメーターカバーに取り付けた基板押さえのスポンジにあり
A6A. 修理前点検中 もう1つのメーターカバーに取り付けた基板押さえのスポンジはVU−AMPの半固定VRを押していた
A6B. 修理前点検中 もう1つのメーターカバーに取り付けた基板押さえのスポンジ
A7A. 修理前点検中 R−AMP基板 電解コンデンサーにヒビの発生が見られる
A7B. 修理前点検中 L−AMP基板 電解コンデンサーにヒビの発生が見られる
AE. 修理前の歪み測定
AE1A. R−SP出力電圧32V=128W。 0.2%歪み率 1000HZ
AE1B. L−SP出力電圧32V=128W。 0.3%歪み率 1000HZ
C. 修理状況
C1A. 修理前 R−AMP基板
C1B. 修理後 R−AMP基板 R−AMP基板 OP−AMP、電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー3個、半固定VR交換
C1C. 修理前 R−AMP基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 R−AMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C1E. 完成R−AMP基板裏 洗浄後、防湿液を塗布。
C2A. 修理前 L−AMP基板
C2B. 修理後 L−AMP基板 R−AMP基板 OP−AMP、電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー3個、半固定VR交換
C2C. 修理前 L−AMP基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 L−AMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C2E. 完成L−AMP基板裏 洗浄後、防湿液を塗布。
C3A. 修理前 定電圧基板
C3B. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー5個交換
C3C. 修理前 定電圧基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏、基板銅箔を補修する。 半田を全部やり直す。
C3E. 完成定電圧基板裏 洗浄後、防湿液を塗布。
C4A. 修理前 VU−AMP基板
C4B. 修理後 VU−AMP基板 半固定VR4個、電解コンデンサー6個交換
C4C. 修理前 VU−AMP基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 VU−AMP基板裏、基板銅箔を補修する。 半田を全部やり直す。
C4E. 完成VU−AMP基板裏 洗浄後、防湿液を塗布。
C5A. 修理前 ランプ基盤裏
C5A1. 修理前 ランプ基盤裏、半田不良1
C5A2. 修理前 ランプ基盤裏、半田不良2
C5B. 修理(半田補正)後 ランプ基盤裏。 半田を全部やり直す。
C5C. 完成ランプ基板裏 洗浄後
C5D. 修理後 メーターカバー裏押さえスポンジ
C6A. 修理前 SP接続リレー・高温度関知サーミスター。
          2個直列に高温度関知サーミスターを経由してAC120Vが電源トランスに供給される
C6B. 修理後 SP接続リレー・温度感知サーミスター。
          SP接続リレー交換、電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー2個追加。
C6B. 修理後 交換したSP接続リレーを見る コイルが大分焼けている
C6C. 修理後 交換したSP接続リレーを見る。 接点を荒いペーパーで磨いてある。
C7. 修理中 入力切替SWを修理中、推敲が悪く、終段放熱器を取らないと取り出せない
C7A. 修理前 入力切替SW基盤裏
C7A1. 修理前 入力切替SW基盤裏、半田不良で短絡している! 
C7B. 修理後 入力切替SW基盤 電解コンデンサー2個をフイルムコンデンサー+積層セラミックコンデンサーに交換
C7C. 修理前 入力切替SW基盤裏
C7D. 修理(半田補正)後 入力切替SW基盤裏。 半田を全部やり直す。
C7E. 完成入力切替SW基盤裏 洗浄後、防湿液を塗布。
C8A. 修理前 入力切替SW。
C8B. 修理中 入力切替SW。分解する、接点は余り汚れていない
C8C. 修理中 入力切替SW。 原因は可動接点のバネ力の劣化(弱くなっている)
C8D. 修理中 入力切替SW。 可動接点に補強バネを入れてやる。
C8D. 修理後 入力切替SW。 カシメて完成。
CAA. 交換部品
CBA. 修理前 上から見る
CBB. 修理後 上から見る
CBC. 修理前 下から見る
CBD. 修理後 下から見る
E. 調整
E1. 歪み測定・調整(SP出力インピーダンスは8オームです)
    <見方>
   下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定。

   下中のオシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。
   下右上の周波数計=入力周波数測定。
   上左端の電圧計=L側SP出力電圧測定。 黒針のみ使用
   上中左の歪み率計=SP出力の歪み率測定。 左メータ=L出力。 右メータ=R出力
   上中右の電圧計=R側SP出力電圧測定。 赤針のみ使用
   上右端のオシロ=SP出力波形。 上=R出力。 下=L出力
   下中右上のデジタル電圧計=SP出力電圧測定。RLは切り替えて測定
E2A. R−SP出力33V=136W。 0.15%歪み率 1000HZ。
E2B. R−SP出力33V=136W。 0.15%歪み率 400HZ。
E3A. L−SP出力33V=136W。 0.15%歪み率 1000HZ
E3B. L−SP出力33V=136W。 0.15%歪み率 400HZ。
E4. その時の出力メータ
E5. その時のレベルメータ
E6. Limitレベル表示確認
E7. 完成 24時間エージング
S.McIntosh MC2125 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 ステレオパワーアンプ  MC2125
定格出力
stereo= 120W+120W
15.5Vrms(2Ω負荷時)、21.9Vrms(4Ω負荷時)
31.0Vrms(8Ω負荷時)、43.8Vrms(16Ω負荷時)
mono= 240W
15.5Vrms(1Ω負荷時)、21.9Vrms(2Ω負荷時)
31.0Vrms(4Ω負荷時)、43.8Vrms(8Ω負荷時)
出力負荷インピーダンス stereo=2Ω、4Ω、8Ω、16Ω
mono=1Ω、2Ω、4Ω、8Ω
定格出力帯域 20Hz〜20kHz
全高調波歪率 0.1%以下(出力0.25W〜120W、20Hz〜20kHz、両ch動作時)
混変調歪率 0.1%以下(定格出力時)
周波数特性(1W出力時) 20Hz〜20kHz +0 -0.25dB
10Hz〜100kHz +0 -3.0dB
SN比 95dB以上(定格出力時)
出力電圧 25V
ダンピングファクター stereo=16(2Ω)、50(4Ω)、20(8Ω)、14(16Ω)
mono=16(1Ω)、50(2Ω)、20(4Ω)、14(8Ω)
入力感度/インピーダンス 0.75V、2.5V(切換式)/100kΩ
使用半導体 シリコントランジスタ=45個
IC=8個
シリコンダイオード=45個
電源電圧 AC120V、50Hz/60Hz
消費電力 50W(無信号時)
460W(最大定格出力時)
外形寸法 本体=幅381x高さ127x奥行330.2mm
前面パネル=幅406.4x高さ138.1mm
重量 29.5kg(正味)
35.0kg(梱包時)
価格 ¥566,000(1980年頃)
                      mc2125-1v
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