LUX L−10 修理記録
平成15年10月31日到着   11月27日完成 
A. 修理前の状況
  •  中古入手して使用していますが、ごくたまに左チャンネルから「ばちっ」というノイズが出ることがあります。
    ほぼ毎日1・2時間使用していますが2〜3日に一回出るかでないかという程度、一回でればその後はおきません。
    規則性がつかめないので、整備に出そうにも出せません。(出してもよくわからないままかえってきそうです)
     
B.原因
  • TR(トランジスタ−)の劣化

C. 修理状況
  • 初段・中段のTR(トランジスタ−)交換
    RLバイアス/バランスVR交換
    電解コンデンサー交換(オーデオコンデンサー使用)
    フイルムコンデンサ交換
    FET(電解トランジスタ−)交換

D.使用部品
  • TR(トランジスタ−)                     24個
    バイアス/バランス半固定VR               6個
    電解コンデンサー                      18個
    フイルムコンデンサ                     18個
    FET(電解トランジスタ−)                   2個

E. 調整・測定

F. 修理費   88,000円

G. 再修理
     電源電解コンデンサー4個交換
     RLモジュール製作交換

S. LUXMAN L−10 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1.修理前点検中 下から見る
A2.修理前点検中 ごつくしっかりしたモードSW類
C.修理状況
C1A.修理前 R−メインAMP基板
C1B.修理後 R−メインAMP基板 
          SP接続リレー、半固定VR2個、TR(トランジスタ−)6個、電解コンデンサー3個、フイルムコンデンサー3個交換
C1C.修理前 R−メインAMP基板 裏
C1D.修理(半田補正)後 R−メインAMP基板 裏 全ハンダやり直し
C2A.修理前 L−メインAMP基板
C2B.修理後 L−メインAMP基板 
          SP接続リレー、半固定VR2個、TR(トランジスタ−)6個、電解コンデンサー3個、フイルムコンデンサー3個交換
C2C.修理前 L−メインAMP基板 裏
C2D.修理(半田補正)後 L−メインAMP基板 裏 全ハンダやり直し
C3A.修理前 電源基盤
C3B.修理後 電源基盤 電解コンデンサー12個交換
C3C.修理前 電源基盤 裏
C3D.修理(半田補正)後 電源基盤 裏  全ハンダやり直し
C4A.修理前 EQ−AMP基盤
C4B.修理後  EQ−AMP基盤 半固定VR2個、TR(トランジスタ−)12個、フイルムコンデンサー12個、FET2個交換
C4C.修理前  EQ−AMP基盤 裏
C4D.修理(半田補正)後   EQ−AMP基盤 裏 全ハンダやり直し
C5A.修理前 SW基盤
C5B.修理後 SW基盤 全ハンダやり直し
C6A.修理前 コントロール基盤裏
C6B.修理後 コントロール基盤裏 全ハンダやり直し
C7A.修理前 R側終段TR(トランジスタ−)
C7B.修理後 R側終段TR(トランジスタ−)
C7C.修理前 L側終段TR(トランジスタ−)
C7D.修理後 L側終段TR(トランジスタ−)
C8.修理後 接着したRCA端子
C8A.交換した部品
C8A.左=液漏れし且つ腐食した電解コンデンサー  右=割れたフイルムコンデンサー 
C9A.修理前 上から見る
C9B.修理後 上から見る
E.調整・測定
E1.出力/歪み率測定・調整
E2A.L側、20V=50W出力 0.06%歪み 1000HZ AUX入力
E2B.L側、20V=50W出力 0.06%歪み 400HZ AUX入力
E2C.R側、20V=50W出力 0.06%歪み 1000HZ AUX入力
E2D.R側、20V=50W出力 0.06%歪み 400HZ AUX入力
E3A.L側、20V=50W出力 0.06%歪み 1000HZ MM入力
E3B.L側、20V=50W出力 0.06%歪み 400HZ MM入力
E3C.R側、20V=50W出力 0.06%歪み 1000HZ MM入力
E3D.R側、20V=50W出力 0.06%歪み 400HZ MM入力
E4.完成  24時間エ−ジング
G.再修理状況
G1A.修理前 交換する電解コンデンサー比較
           真ん中2個=付いていた50V6800μ 左右両端=新しい63V15000μ
G1B.修理後 上から見る
G2A.修理後 R側モジュール製作交換
G2A.修理後 L側モジュール製作交換
S. LUXMAN L−10 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 インテグレーテッド・アンプ  L−10
連続実効出力 55W+55W(8Ω、両ch動作、20Hz〜20kHz)
全高調波歪率 0.015%以下(8Ω、55W、20Hz〜20kHz)
混変調歪率 0.015%以下(8Ω、55W、60Hz:7kHz=4:1)
出力帯域幅 5Hz〜100kHz -3dB(8Ω、0.1%)
ダンピングファクター 80(8Ω、1kHz)
入力感度 Phono:3mV、 Tuner、Aux1/2:300mV
S/N比(IHF-Aカーブ補正、入力ショート) Phono:80dB以上、 Tuner、Aux1/2:100dB以上
入力換算雑音(IHF-Aカーブ補正、入力ショート) Phono:-131dB/V以下、 Tuner、Aux1/2:-111dB/V以下
周波数特性 Phono:20Hz〜20kHz ±0.2dB
Tuner、Aux1/2:DC〜100kHz -1dB
プリ部出力電圧 Pre out:標準300mV、最大18V以上
Rec out:標準300mV、最大18V以上
トーンコンペンセーター 可変範囲:最大+2dB、-2.5dB(低域用、高域用とも連続可変)
低域用湾曲点:50Hz、200Hz、700Hz
高域用湾曲点:700Hz、3kHz、10kHz
保護回路 DC検出によるスピーカー保護回路
出力端子ショートによる過電流防止回路
付属装置 サブソニックフィルター(10Hz、normal、20Hz)
Tape1レコーディングセレクター(from2、source、rec off)
tape2レコーディングセレクター(from1、source、rec off)
モニタースイッチ(tape-1、source、tape-2)
ヘッドホンジャック
ACアウトレット(Switched/Unswitched、各1系統)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 150W(定格出力時)
外形寸法 幅438x高さ78x奥行363mm
重量 10.5kg
価格 ¥128,000(1977年8月発売)
                   l-10-17
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