Marantz PM−94. 2台目修理記録
平成15年3月14日到着 4月24日完成
注意 このPM−94のメインAMP入力はDC入力です
    繋ぐプリAMPがDC漏れしていると、PM−94が死にます
    DC−入力の危険はここ参照
  • A. 修理前の状況
    【プリアンプ部】 全ての入力系統で、スピーカー右chから音が出ない。
              (ただし、CD/Phono DirectのスイッチをONにすると左右chとも音が出る)
    【パワーアンプ部】 使っていると、スピーカーから『バチン』という大きなノイズが聞こえ、次の瞬間から左右chとも、
               音が出な くなる。そのまま暫く放置すると 5分程度で復旧するが、同じ症状を繰り返す。

  • B. 症状、原因
      右側、終段部 基盤不良

  • C. 修理状況「メインAMPのみ修理」
      SP接続リレー交換。
      初段FET交換。
      電解コンデンサー交換=オーディオ・コンデンサー(ミューズ)使用。
      配線手直し、補強。
      経年劣化による各部ハンダ補正。

     
  • D. 使用部品
      SP接続リレー      2個。
      FET(電界トランジスター)2個。
      半固定VR        6個。
      電解コンデンサー    16個。

     
  • F. 修理費   48,000円   通常修理。
                       メインAMPのみ修理。
  • S. Marantz PM−94 の仕様(マニアル・カタログより)
      
A. 修理前の状況
A−1A. 修理前 上から 電解コンデンサーはセラフィンを使用している
A−1B. 修理前 下から
A−1C. 修理前 ドライブAMP基盤 上の電解コンデンサーが、頭が膨らんで居るのが解ります 
A−1D. 修理前 ドライブAMP基盤 裏
A−1E. 修理前 終段FET ドライブAMP基盤とつなげるコネクタ−が半田不良
A−1F. 出力が小さい時の場合
      右下の波形の上の部分がA級動作、下がB級動作
A−1G. 出力が大きい時の場合
      右下の波形の上の部分がA級動作、下がB級動作
C. 修理状況
C−1A. 修理前 RドライブAMP基盤
C−1B. 修理後 RドライブAMP基盤 初段FET、バランス・バイアス調整用半固定VR3個、電解コンデンサー8個交換
C−1C. 修理前 RドライブAMP基盤 裏
C−1D. 修理前 RドライブAMP基盤 裏 半田不良
C−1E. 修理(半田補正)後 RドライブAMP基盤 裏
C−1F. 修理前 R終段TR(トランジスター)基板
C−1G. 修理(半田補正)後 R終段TR(トランジスター)基板
C−1H. 修理前 R終段TR(トランジスター)基板 裏
C−1I. 修理前 R終段TR(トランジスター)基板 裏 半田不良場所
C−1J. 修理(半田補正)後 R終段TR(トランジスター)基板 裏
C−2A. 修理前 LドライブAMP基盤
C−2B. 修理後 LドライブAMP基盤 初段FET、バランス・バイアス調整用半固定VR3個、電解コンデンサー8個交換
C−2C. 修理前 LドライブAMP基盤 裏
C−2D. 修理(半田補正)後 LドライブAMP基盤 裏
C−2E. 修理前 L終段TR(トランジスター)基板
C−2F. 修理後 L終段TR(トランジスター)基板
C−2G. 修理前 L終段TR(トランジスター)基板 裏
C−2H. 修理前 L終段TR(トランジスター)基板 裏 半田不良場所
C−2I. 修理(半田補正)後 L終段TR(トランジスター)基板 裏
C−3A. 修理前 SP接続リレー基板
C−3B. 修理後 SP接続リレー基板 リレー2個交換
C−3C. 修理前 SP接続リレー基板 裏
C−3D. 修理後(半田補正)  SP接続リレー基板 裏
C−4. ラッピングに半田を浸み込ませる  左=修理後前  右=修理後 
C−6. 交換した部品
C−7A. 完成 上から見る
C−7B. 完成 下から見る
E. 調整・測定
E−1A. SP出力36V=162W出力 0.07%歪率 1000HZ入力
E−1B. SP出力36V=162W出力 0.07%歪率 400HZ入力
E−3. 完成 24時間エージング
S. Marantz PM−94 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 ステレオパワーアンプ Model 510
型式 プリメインアンプ
定格出力(20Hz〜20kHz) 35W+35W(純A級、8Ω)
140W+140W(AB級、8Ω)
220W+220W(AB級、8Ω)
出力帯域幅(THD 0.008%、8Ω) 10Hz〜40kHz
全高調波歪率(20Hz〜20kHz) 0.01%(4Ω)
0.005%(8Ω)
混変調歪率 0.005%
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.2dB
ダンピングファクター 120(8Ω)
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC(High):350μV/40Ω
Phono MC(Low):125μV/3Ω
Tape、Tuner、CD、Aux:150mV/25kΩ
出力インピーダンス Pre out:220Ω
RIAA偏差 20Hz〜20kHz ±0.2dB
SN比(IHF-Aネットワーク) Phono MM:90dB
Phono MC:76dB
Tape、Tuner、CD、Aux:100dB
Phono最大許容入力 MM:220mV
MC:24mV
トーンコントロール Bass:±10dB(100Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 395W
最大外形寸法 幅454x高さ146x奥行410mm
重量 23kg
価格 ¥228,000(1985年頃)
                       pm-94-216
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2023 Amp Repair Studio All right reserved.