Marantz SC−9 修理記録
平成16年9月11日到着  平成17年1月13日完成
  • A. 修理前の状況
       左右の音量が違うのと、入力出来ない端子や出力出来ない端子があります。
       1年位前にYAHOOオークションで買いました。

  • B. 症状、原因
       電解コンデンサー劣化、初段TR(トランジスター)劣化

  • C. 修理状況
       電解コンデンサー交換=オーディオ・コンデンサー(ミューズ)使用。
       配線手直し、補強。
       経年劣化による各部ハンダ補正。
     
  • D. 使用部品
       電解コンデンサー          64個。
       メタライズド・フイルムコンデンサー 12個。

       
  • E. 調整・測定

     
  • EE. 上位測定器による 調整・測定

  • F. 修理費   95,000円   オーバーホール修理

  • S. Marantz SC−9 の仕様(カタログ・マニアルより)
      
A. 修理前の状況
A−1. 点検中 上から見る
A−2. 点検中 下から見る
A−3. 点検中 前シャーシを倒せるが、コネクターの使用が少なく、基板修理は大変
A−4. 点検中 後シャーシを倒せる、電源は2段基板。RCA端子も補強が必要?
C. 修理状況
C−1A. 修理前  電源基板
C−1B. 修理後  電源基板 電解コンデンサー8個交換
C−1C. 修理前  電源基板裏
C−1D. 修理(半田補正)後  電源基板裏 全半田やり直す
C−1E. 完成電源基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−2A. 修理前  HeadPhoneAMP基板
C−2A−1. 修理後  HeadPhoneAMP基板 ラッピングも念の為、半田を流し込む
C−21B. 修理後 HeadPhoneAMP基板 電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー6個交換
C−2C. 修理前 HeadPhoneAMP基板裏
C−2D. 修理(半田補正)後  HeadPhoneAMP基板裏 全半田やり直す
C−2E. 完成HeadPhoneAMP基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−3A. 修理前  メイン基板
C−3B. 修理後  メイン基板 電解コンデンサー20個、フイルムコンデンサー2個交換
C−3C. 修理前  メイン基板裏
C−3D. 修理(半田補正)後  メイン基板裏 全半田やり直す
C−3E. 完成メイン基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−4A. 修理前 テープEQ基板換
C−4B. 修理後 テープEQ基板 電解コンデンサー6個交換
C−4C. 修理前 テープEQ基板裏
C−4D. 修理(半田補正)後 テープEQ基板裏 全半田やり直す
C−4E. 完成テープEQ基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−5A. 修理前 VR基板(VR=Volume)
C−5A−1. 修理中 VR基板(VR=Volume) 設計変更で手直しした所!!
C−5A−2. 修理後 VR基板(VR=Volume) 設計変更で手直しした所を基板カットして修理
                       カットして修理した所は、「C−5D.修理(半田補正)後 VR基板裏」 参照
C−5B. 修理後 VR基板 電解コンデンサー6個、フイルムコンデンサー2個交換
C−5C. 修理前 VR基板裏
C−5D. 修理(半田補正)後 VR基板裏 全半田やり直す
C−5E. 完成VR基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−6A. 修理前 EQ−AMP基板(PhoneEqualizerAmplifier)
C−6B. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー2個交換
C−6C. 修理前 EQ−AMP基板裏(PhoneEqualizerAmplifier)
C−6D. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏 全半田やり直す
C−6E. 完成EQ−AMP基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−7A. 修理前 MC−AMP基板 シールドケース内なので電解コンデンサーの頭のビニールの剥けが大きい
C−7B. 修理後 MC−AMP基板 電解コンデンサー12個交換
C−7C. 修理前 MC−AMP基板裏
C−7D. 修理(半田補正)後 MC−AMP基板裏 全半田やり直す
C−7E. 完成MC−AMP基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−8A. 修理前 入力SW基板裏
C−8B. 修理(半田補正)後  入力SW基板裏 全半田やり直す
C−8C. 完成入力SW基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−9A. 修理前 Cartridge-Load-SW基板裏
C−9B. 修理(半田補正)後 Cartridge-Load-SW基板裏 全半田やり直す
C−9C. 完成Cartridge-Load-SW基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−AA. 修理前 左右Tone基板裏
C−AB. 修理(半田補正)後 左右Tone基板裏 全半田やり直す
C−AC. 完成左右Tone基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−BA. 修理前 出力SW基板裏
C−BB. 修理(半田補正)後 出力SW基板裏 全半田やり直す
C−BC. 完成出力SW基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−CA. 修理中 入出力RCA端子 長穴仕様なので、当て版の製作が高価なので補修
C−CB. 修理前 入出力RCA端子基板
C−CC. 修理後 入出力RCA端子基板 アロンアルファで補強する
C−CD. 修理前 入出力RCA端子基板裏
C−CE. 修理(半田補正)後 入出力RCA端子基板裏
C−CF. 完成入出力RCA端子基板裏 フラックスを取り洗浄後
C−DA. パネル清掃
C−DB. 交換部品
C−EA. 修理前 上から見る 
C−EB. 修理後 上から見る
C−EC. 修理前 下から見る
C−ED. 修理後 下から見る
C−F. 完成
E. 調整・測定
E−1. 出力/歪み率測定・調整 ケース(シールド)に入れていないので、実際はもう少し良い
    <見方>
     上左オーディオ発振器より400HZ & 1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)。
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。
     下右=周波数計。
     上左=SP出力の歪み率測定。 左メータ=L出力。 右メータ=R出力。
     上中=SP出力電圧測定器。 赤針=R出力。 黒針=L出力。
     上右=SP出力波形オシロ。 上=R出力。 下=L出力(出力電圧測定器の出力)。
E−2A. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
E−2B. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
E−3A. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ
E−3B. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
E−4A. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC入力 1000HZ
E−4B. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC入力 400HZ
E−5. 出力電圧8V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
               見かけによらず、力が有るので注意
EE. 上位測定器による 調整・測定
EE0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
EE−2A. 入出力特性測定(AUX入力)
       AUX入力端子へ150mV一定入力。 VRはmax。 左出力=薄(細い)色。 右出力=濃い(太い)色。
EE−2B. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
       AUX入力端子へ150mV一定入力。 VRはmax。 左出力=薄(細い)色。 右出力=濃い(太い)色。
EE−2C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
       AUX入力端子へ150mV一定入力。 VRはmax。 左出力=薄(細い)色。 右出力=濃い(太い)色。
EE−2D. 歪み率特性測定(AUX入力)
       AUX入力端子へ150mV一定入力。 VRはmax。 左出力=薄(細い)色。 右出力=濃い(太い)色。
EE−3. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
       MM入力 入力電圧=2mV一定入力。 VRはmax。 左出力=薄(細い)色。 右出力=濃い(太い)色。
EE−4. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−1
       MC入力端子へ0.11mV入力。 VRはmax。 左出力=薄(細い)色。 右出力=濃い(太い)色。
E−6. 完成 引き続き24時間エージング
S. Marantz SC−9 の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 ステレオコントロールアンプ
入力感度/インピーダンス Phono1、2、MM=2mV/1kΩ、10kΩ、27kΩ、47kΩ、100kΩ
Phono1 MC=0.2mV/10Ω、47Ω、100Ω、220Ω
High Level=150mV/40kΩ
定格出力/インピーダンス 1.5V/100Ω
全高調波歪率 0.004%以下
混変調歪率 0.004%以下
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.2dB(RIAA)
SN比(IHF-A) Phono MM=88dB
Phono MC=70dB
High Level=104dB
外形寸法 幅474x高さ172x奥行266mm
重量 11.5kg
価格 ¥185,000(1982年頃)
                    sc-9-29
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