ONKYO P−855NU 修理記録
平成20年3月5日到着   4月29日完成 
A. 修理前の状況
  • オーバホール修理

T. 修理前点検測定

B. 原因

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換(オーデオコンデンサー使用)。
    全半固定VR交換。
    劣化抵抗交換。
    劣化フイルムコンデンサー交換。

D. 使用部品
  • 半固定VR                            個。
    電解コンデンサー(ニチコン・ミューズ使用)        個。
    フイルムコンデンサー                     個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費   105,000円   オーバーホール修理 

S. ONKYO P−855NU の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A1A. 点検中 前から見る。
A1B. 点検中 後から見る。
A2A. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A2B. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る。
A2C. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A3A. 点検中 基板に装着出来ずに、外付けされた電解コンデンサー。
A3B. 点検中 交換する電解コンデンサー。 左=付いている物 1000μ/50V×3=3000μ、
                               右=交換する物 4400μ/50V×2=8800μ、
T. 修理前点検測定
T0. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T1A. 出力電圧1V 歪み率=0.1% 測定レンジ=0.3% AUX入力 1000HZ
T1B. 出力電圧1V 歪み率=0.1% 測定レンジ=0.3% AUX入力 400HZ
T2A. 出力電圧1V 歪み率=0.4% 測定レンジ=1% MM入力 1000HZ 
T2B. 出力電圧1V 歪み率=0.5% 測定レンジ=1% MM入力 400HZ 
C. 修理状況
C1A. 修理前 定電圧・出力制御基板
C1B. 修理後 定電圧・出力制御基板、電解コンデンサー個交換
C1C. 修理前 定電圧・出力制御基板裏、手直しで後付け部品が沢山!
C1D. 修理(半田補正)後 定電圧・出力制御基板裏 半田を全部やり直す、後付け部品を表に移動する。
C1E. 修理中 定電圧・出力制御基板裏、不要なフラックスを取る、1連の作業の中で1番時間が掛かる単純作業。
C1F. 完成定電圧・出力制御基板裏 洗浄後
C2A. 修理前 AMP基板
C2B. 修理後 AMP基板、電解コンデンサー16個、フイルムコンデンサー8個交換
C2C. 修理前 AMP基板裏
C2C1. 修理中 AMP基板裏、電解コンデンサーの足ピッチが異なる為、穴開け
C2D. 修理(半田補正)後 AMP基板裏 半田を全部やり直す
C2F. 完成AMP基板裏 洗浄後
C3A. 修理前 PhonesAMP・PeakIndicatorDraive基板
C3B. 修理後 PhonesAMP・PeakIndicatorDraive基板 電解コンデンサー15個、フイルムコンデンサー5個交換
C3C. 修理前 PhonesAMP・PeakIndicatorDraive基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 PhonesAMP・PeakIndicatorDraive基板裏 半田を全部やり直す
C4E. 修理中 PhonesAMP・PeakIndicatorDraive基板裏、
                                不要なフラックスを取る、1連の作業の中で1番時間が掛かる単純作業。
C3F. 完成PhonesAMP・PeakIndicatorDraive基板裏 洗浄後
C4A. 修理前 EQ基板 
C4B. 修理後 EQ基板 電解コンデンサー10個、フイルムコンデンサー4個交換
C4C. 修理前 EQ基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 EQ基板裏、後付け部品を表に移動する。
C4E. 修理中 EQ基板裏、不要なフラックスを取る、1連の作業の中で1番時間が掛かる単純作業。
C4F. 完成EQ基板裏 洗浄後
C4G. 修理前 EQ基板 ラッピング1
C4H. 修理後 EQ基板 ラッピング1、半田をしみ込ませる
C4I. 修理前 EQ基板 ラッピング2
C4J. 修理後 EQ基板 ラッピング2、半田をしみ込ませる
C4K. 修理前 EQ基板 アース母板ラッピング
C4L. 修理後 EQ基板 アース母板ラッピング、半田をしみ込ませる
C5A. 修理前 TapeModeSW基板 
C5B. 修理前 TapeModeSW基板裏
C5C. 修理前 TapeModeSW基板裏 半田不良
C5D. 修理(半田補正)後 TapeModeSW基板裏
C5E. 完成TapeModeSW基板裏 洗浄後
C5F. 修理前 TapeModeSW基板裏 ラッピング
C5G. 修理(半田補正)後 TapeModeSW基板裏 ラッピング、半田をしみ込ませる
C6A. 修理中 後パネルを倒し、入出力RCA端子を修理
C6B. 修理前 入出力RCA端子
C6C. 修理(半田補正)後 入出力RCA端子
C7A. 修理前 アース母板ラッピング
C7B. 修理後 アース母板ラッピング、半田をしみ込ませる
C8A. 修理前 メイン基板ラッピング
C8B. 修理後 メイン基板ラッピング、半田をしみ込ませる
C90. 修理中 前パネルを倒し、Filter・Tone基板を修理
C9A. 修理前 Filter・Tone基板 
C9B1. 修理前 Filter・Tone基板ラッピング1
C9B2. 修理後 Filter・Tone基板ラッピング1、半田をしみ込ませる
C9B3. 修理前 Filter・Tone基板ラッピング2
C9B4. 修理後 Filter・Tone基板ラッピング2、半田をしみ込ませる
C9C. 修理後 Filter・Tone基板裏
C9D. 修理(半田補正)後 Filter・Tone基板裏
C9E. 完成Filter・Tone基板裏 洗浄後
CAA. パネル清掃
CAB. ツマミ清掃後、アルミ無垢なので、強力な洗剤が使用可。
CBA. 交換した部品
CBB. 交換した部品、不明な黒い所??
CCA. 修理前 上から見る
CCB. 修理後 上から見る
CCC. 修理前 下から見る
CCD. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E0. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E1A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 1000HZ
E1B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ
E2A. 出力電圧1V 歪み率=0.01%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ 
E2B. 出力電圧1V 歪み率=0.01%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ 
E3A. 出力電圧13V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ、この上で飽和する。 
E3B. 出力電圧13V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ、この上で飽和する。  
E4. ピークLED点灯確認 
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーで自動測定
F1A. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1B. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2A. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(125HZ) & TREBLE(2KHZ) 最大
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2B. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(125HZ) & TREBLE(2KHZ) 最小
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(400HZ) & TREBLE(8KHZ) 最大
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2D. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(400HZ) & TREBLE(8KHZ) 最小
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3A. 入出力特性測定(AUX入力) LowCutFilter(10HZ) & HighCutFilter(5KHZ) ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3B. 入出力特性測定(AUX入力) LowCutFilter(50HZ) & HighCutFilter(20KHZ) ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4.  入出力特性測定(AUX入力) Lodness High & Low ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRは50%位置 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F5A. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
        MM入力 入力電圧=1.2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F5B. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−2
        MC入力端子へ4.8mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F.  完成24時間エージング
S. ONKYO P−855NU の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 プリアンプ P−855NU
入力感度/インピーダンス Phono1=1.2、2.4、4.8mV/100、50、30kΩ
Phono2=1.2、2.4、4.8mV/50kΩ
Tuner、AUX1、2、Play=100mV/50kΩ
全高調波歪率(1V出力時、1kHz) 0.01%
混変調歪率 0.05%以下(SMPTE、1V出力時、70Hz:7kHz=4:1)
RIAA特性(Phono1、2) 30Hz〜15kHz ±0.2dB以下
20Hz〜20kHz ±0.5dB以下
周波数特性(Tuner、AUX1、2、Play) 15Hz〜70kHz +0 -0.5dB
10Hz〜100kHz +0 -1.0dB
Phono最大許容入力(2.4mV、T.H.D. 0.1%) 1kHz(R.M.S.)
10kHz(R.M.S.)
S/N(IHF-Aネットワーク、入力シャント) Phono1、2=75dB以上
Tuner、AUX1、2、Play=90dB以上
出力電圧/インピーダンス Output(100kΩ負荷時)=1V(定格)、10V(最大)/600Ω
Rec Out(Phono)=100mV(定格)/12kΩ
トーンコントロール(2dBステップ式) Treble=±10dB(10kHz、F.Shift 2kHz時)
Bass=±10dB(100Hz、F.Shift 400Hz時)
ターンオーバー周波数 Treble=2kHz、8kHz、Defeat
Bass=400Hz、125Hz、Defeat
ラウドネス(ボリューム-30dB位置) +5dB(70Hz)、+3dB(10kHz)
フィルタ High-Cut=5kHz、20kHz、6dB/oct
Low-Cut=50Hz、10Hz、12dB/oct
ミューティング -10dB、-20dB
入出力極性 EQ-AMP=同相
Tone+Buffer-Amp=同相
トランジェントキラー動作時間 SW-ON時=約7秒
SW-OFF時=0.5秒より開始
使用半導体 トランジスタ=37個
ダイオード=40個
LED=1個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 18W
AC出力 Switched=3系統
Unswitched=1系統
4系統合計=1100VA
外形寸法 幅440x高さ158x奥行370mm
重量 9.2kg
価格 ¥95,000(1975年発売)
                 m855n2-3n
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
Copyright(C) 2022 Amp Repair Studio All right reserved.