SANYO DCC−3001 修理記録
同時修理HMA−9500mkU. 73台目        2024/3/16.到着    5/10.完成 
A. 修理前の状況
  • OTTO DCC-3001 PHONO1、2 右が鳴らない。
    モードSWでリバースにすると右鳴る、リバースなのに聴感上正相、左鳴らない。
    モノモードL +Rで逆相で両方鳴る。
    iPhoneからミニRCA変換では右も左も出力され鳴る。
    ミニ変換でマイナス共通だからなのかモードSWでリバースにしても聴感上は逆相にならない。
    OUTPUT出力のパワーアンプ経由、内臓アンプで鳴らしても共に同じ症状。
  • 工房注記。
    使用小型TR(トランジスター)は金足が使用されている。
      

B. 原因
  • 各部経年劣化。
    R側EQアンプ故障。


C. 修理状況

D. 使用部品
  • バナナプラグ対応金メッキのSP接続端子 2組4個。


F. 修理費       60,000円  通常修理。
                      特別にHP製作。

S. SANYO DCC−3001 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る。
A14. 点検中 後左から見る
A21. 点検中 上から見る。 止めビスも色々。
A22. 点検中 上下蓋を取り、上から見る。
A23. 点検中 上下蓋、シールドを取り、上から見る。
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A41. 点検中 下から見る。 後足が割れている。
A42. 点検中 下蓋を取り下から見る。
A43. 点検中 下蓋裏埃。
A51. 点検中 電源コード取り付け部。
A52. 点検中 電源コードを取り、3Pインレット取り付け可能、今回交換見送り。
A61. 点検中 SP接続端子。
A62. 点検中 バナナプラグ対応金メッキのSP接続端子に交換。通線穴は上下。
A71. 点検中 入出力RCA端子郡。
A71. 点検中 入出力RCA端子郡。 テフロン絶縁製に交換可能、今回見送り。 
A72. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A73. 点検中 WBT製RCA端子WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A74. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 基板を取り去ったシャーシ。 EQアンプ基板のみ金メッキカードエッジコネクター。
C11. 修理前 R側EQアンプ基板。
C13. 修理前 R側EQアンプ基板裏。 金メッキカードエッジコネクターなのに基板はハンダメッキ?
C21. 修理前 L側EQアンプ基板。半固定VR1個、フイルムコンデンサー6個交換。
C23. 修理前 L側EQアンプ基板裏。
C31. 修理前 R側トーンコントロール基板。
C33. 修理前 R側トーンコントロール基板裏。
C41. 修理前 L側トーンコントロール基板。
C43. 修理前 L側トーンコントロール基板裏。
C51. 修理前 R側フイルター基板。
C53. 修理前 R側フイルター基板裏。
C61. 修理前 L側フイルター基板。
C63. 修理前 L側フイルター基板裏。
C71. 修理前 R側モニターアンプ基板。 
C73. 修理前 R側モニターアンプ基板裏。
C81. 修理前 L側モニターアンプ基板。
C83. 修理前 L側モニターアンプ基板裏。
C91. 修理前 電源基板。
C93. 修理前 電源基板裏。
CA1. 修理前 SP接続端子。
CA2. 修理(交換)後 SP接続端子。 バナナプラグ対応金メッキのSP接続端子に交換。通線穴は上下。
S. SANYO DCC−3001 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 コントロールアンプ DCC−3001
プリアンプ部
回路方式 イコライザ=差動二段カレントミラ方式、A級SEPP出力
トーンコントロール=差動一段、SEPP出力
フィルタ=コンプリメンタリ直結二段フィルタ方式
入力感度/インピーダンス Phono1=2mV/33、47、100kΩ
Phono2=2mV/47kΩ
Tuner、Aux1、2=200mV/47kΩ
Tape1、2、3=200mV/47kΩ
Phono RIAA偏差 ±0.1dB
Phono ダイナミックレンジ RMS=500mV(1kHz)
P-P=1,400mV(1kHz)
出力レベル/インピーダンス Tape1、2=100mV/47kΩ
Tape3=200mV/1kΩ以下
Output1,2=2000mV/50kΩ
周波数特性 10Hz〜100kHz +0 -1dB(Tuner、Aux、Tape)
SN比 Phono1、2=-120dB(入力換算)
Tuner、Aux、Tape=-120dB(入力換算)
全高調波歪率 0.02%(定格出力時)
トーンコントロール Bass=±10dB、2dBステップ
Treble=±10dB、2dBステップ
ラウドネス コンティニュアス方式、4dBステップ、11ポジション
サブソニックフィルター 15Hz、18dB/oct
ローフィルター 30Hz、18dB/oct
ハイフィルター 7kHz、12dB/oct
スーパーソニックフィルター 16kHz、12dB/oct
オーディオミューティング -20dB(トーンアンプ・バイパス方式)
モニターアンプ部
回路方式 RF差動一段A級SEPP OCL方式
実効出力 1.0W(2ch動作、8Ω)、1.0W(1ch動作、8Ω)
実効連続出力 1.0W(2ch動作、8Ω)
全高調波歪率 0.05%(定格出力時)
混変調歪率 0.05%(定格出力時)
出力帯域幅 DC〜300kHz (THD 0.1%以下)
周波数特性 DC〜1MHz +0 -1dB
残留ハム&ノイズ 0.2mV
スルーレイト 15V/μs
ダンピングファクター 20
推奨負荷インピーダンス 4Ω〜16Ω
総合
使用半導体 トランジスタ=80個、ダイオード=41個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 40W
外形寸法 幅470x高さ186x奥行400mm
重量 15kg
価格 ¥200,000(1970年代中期頃)
                    dcc3001_15
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した物です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2024 Amp Repair Studio All right reserved.