YAMAHA C2a. 2台目修理記録
2006/11/1.到着  11/23.完成
注意 このAMPは基板が逆さになっております。
    よって、内部に熱がこもり、コンデンサーの寿命が短いです。 放熱には十分気を使ってください。
使用上の注意
  • A. 修理前の状況
       これはオークションで入手したのですが、アナログの再生ができません
       音が片チャンから2/47kΩを選択した場合に出るといった状態です。
        AUXとTUNERからは音は出ます。
       私にとって初めてのセパレートアンプなので現状出る音が本来の性能を発揮しているかは分からないのですが、
       今までのプリメインアンプとは 違うものだな、と感心する程は音は良いと感じています。

  • AE. 仮修前の測定

  • B.  原因・現状
       MC−AMPがRLで出力差あり。
       EQ−AMPは歪み多い。
       バッファーAMP歪み多い。
       このAMPは基板が逆さになるため、放熱が悪く、熱がこもり、電解コンデンサーの劣化が進みます。

  • C.  修理状況
       全電解コンデンサー交換
       半固定VR交換
       TR(トランジスター)交換
       リレー修理(内部接点交換)

  • D.  使用部品
       オーディオ用電解コンデンサー          27個(ニチコン・ミューズ使用)
       フイルムコンデンサー               24個
       半固定VR                      10個
       TR(トランジスター)                 4個
      
  • E.  調整・測定

  • EE.  上位測定器による 調整・測定

  • F.  修理費(改造費)  115,000円
                      オーバーホール修理。

  • S. YAMAHA C−2a の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A−1.  点検中 上から見る
A−2.  点検中 下から見る
A−3A.  点検中 電源の電解コンデンサー、液漏れしている
A−3B.  点検中 電解コンデンサーの比較、左=付いている物、右=交換する新しい物
A−4.  点検中 電源コード、「よれよれ」になっている
A−5A.  点検中 熱の為、頭にヒビが入った、大事なEQ−AMPのフイルムコンデンサー!
A−5B.  点検中 取り外し拡大撮影
A−6.  点検中 大事なイコライザーのカーブを決めるコンデンサーなので、測定して近似値の2個を使用する
AE. 修理前の測定
    <見方>
   下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定   下中オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)
   下中右上=周波数計
   下中右上デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
   上左端電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上中左歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上中右=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上右端オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力 
AE−1A. 修理前測定(AUX入力) 出力電圧1.5V 歪み率=0.2% 測定レンジ=0.3% 1000HZ入力
AE−1B. 修理前測定(AUX入力) 出力電圧1.5V 歪み率=0.2% 測定レンジ=0.3% 400HZ入力
AE−2A. 修理前測定(MM入力) 出力電圧1.5V 歪み率=0.7% 測定レンジ=1% 1000HZ入力
AE−2B. 修理前測定(MM入力) 出力電圧1.5V 歪み率=0.7% 測定レンジ=1% 400HZ入力
AE−3A. 修理前測定(MC入力) L力電圧1.5V 歪み率=0.8% 測定レンジ=1% 1000HZ入力
                       R力電圧0.7V
AE−3B. 修理前測定(MC入力) L力電圧1.5V 歪み率=0.8% 測定レンジ=1% 400HZ入力
                       R力電圧0.7V
C. 修理状況
C−1A.  修理前 MC−AMP
C−1B.  修理後 MC−AMP TR(トランジスター)4個、電解コンデンサー5個、半固定VR2個交換
C−2A.  修理前 R−MC−AMP基板
C−2B.  修理後 R−MC−AMP基板 TR(トランジスター)2個交換
C−2C.  修理前 R−MC−AMP基板裏
C−2C−1. 修理前 R−MC−AMP基板裏 半田不良ケ所
C−2D. 修理(半田補正)後 R−MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C−2E. 完成R−MC−AMP 洗浄後
C−3A.  修理前 L−MC−AMP基板
C−3B.  修理後 L−MC−AMP基板 TR(トランジスター)2個交換
C−3C.  修理前 L−MC−AMP基板裏
C−2C−1.  修理前 R−MC−AMP基板裏 半田不良ケ所
C−3D. 修理(半田補正)後 L−MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C−3E. 完成L−MC−AMP 洗浄後
C−4A. 修理前 AMP基板
C−4B. 修理後 AMP基板
C−4C. 修理前 AMP基板裏
C−4D. 修理(半田補正)後 AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C−4E. 完成AMP基板 洗浄後
C−5A. 修理前 EQ−AMP基板
C−5B. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー18個、半固定VR4個交換
C−6A. 修理前 整流基板
C−6B. 修理後 整流基板 電解コンデンサー4個交換、リレー3個修理
C−7A. 修理前 定電圧基板
C−7B. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー9個、フイルムコンデンサー2個、半固定VR2個交換
C−8A. 修理前 ToneControl基板
C−8B. 修理後 ToneControl基板
C−8C. 修理前 ToneControl基板裏
C−8D. 修理(半田補正)後 ToneControl基板裏  全ての半田をやり修す
C−8E. 完成ToneControl基板裏 洗浄後
C−9A.修理前 ToneControl基板
C−9B. 修理後 電源基板 半固定VR2個、電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー4個交換
C−AA. 修理前 RCA端子
C−AB. 修理前 RCA端子裏
C−AC. 修理(半田補正)後 RCA端子裏
C−AD. 完成RCA端子裏 洗浄後
C−B. リードリレーの接点交換
C−CA. 交換部品 
C−CB. 交換部品 底のビニールが剥けた電解コンデンサー
C−CC. 交換部品 熱で色が変色したフイルムコンデンサー
C−D. パネル清掃
C−EA. 修理前 上から
C−EB. 修理後 上から
C−EC. 修理前 下から
C−ED. 修理後 下から
E. 調整・測定
E−1A. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定   下中オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)
   下中右上=周波数計
   下中右上デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
   上左端電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上中左歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上中右=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上右端オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力
E−1A. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
E−1B. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
E−2A. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM−2入力(PHONO−2) 1000HZ
E−2B. 出力電圧2V 歪み率=0.04% 測定レンジ=0.1% MM−2入力(PHONO−2) 400HZ
E−3A. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM−1入力(PHONO−1) 1000HZ
E−3B. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM−1入力(PHONO−1) 400HZ
E−4A. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 1000HZ 
E−4B. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 400HZ
E−5A. 出力電圧10V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 1000HZ、この上で飽和する 
E−5B. 出力電圧10V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 400HZ、この上で飽和する
EE. 上位測定器による 調整・測定
    完全に組み立てて有ります。
EE 0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
EE−1A. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE−1B. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE−1C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE−1D. 歪み率特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE−2. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE−3A. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ2mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE−3B. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E−5. 引き続き24時間エージング
S. YAMAHA C2a の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 コントロールアンプ C2a
入力感度/インピーダンス Phono1 MM=2.5mV/47kΩ、68kΩ、100kΩ
Phono1 MC=100μV/50Ω
Phono2 MM=2.5mV/47kΩ
Aux、Tuner、Tape PB1/2=150mV/47kΩ
カートリッジロード 100kΩ、68kΩ、47kΩ、100Ω
最大許容入力 Phono1 MC=10mV以上(20kHz、0.03%)
Phono1/2 MM=350mV以上(1kHz、0.01%)
Aux、Tuner、Tape PB1/2=30V以上(Volume -34dB)
定格出力/インピーダンス/最大出力 Pre out1/2=2V/250Ω/15V以上
Rec out1/2=150mV/100Ω/20V以上
周波数特性 Phono1/2 MM=20Hz〜20kHz 0±0.2dB(RIAA)
Phono1 MC=20Hz〜20kHz 0±0.3dB(RIAA)
Aux、Tuner、Tape PB1/2=10Hz〜100kHz +0 -0.2dB
全高調波歪率(20Hz〜20kHz) Phono1/2 MM=0.003%以下..10V REC出力
Phono1 MC=0.01%以下..1V REC出力
Aux、Tuner、Tape PB1/2=0.003%以下..10V 出力
高調波歪率(20Hz〜20kHz
HP-IBにて2〜10次の総和)
Phono MM→Rec out=0.0007%以下..1.5V 出力
Aux、Tuner、Tape1/2→Pre out=0.0007%以下..2V 出力
混変調歪率 Aux、Tuner、Tape PB1/2=0.003%以下(10V出力)
SN比(IHF-Aネットワーク) Phono1/2 MM=92dB以上
Phono1 MC=78dB以上
Aux、Tuner、Tape PB1/2=103dB以上
残留ノイズ 0.03μV以下
チャンネルセパレーション
(1kHz、Volume max)
Phono1/2 MM=90dB以上
Phono1 MC=78dB以上
Aux、Tuner、Tape PB1/2=90dB以上
ファンクションセパレーション
(1kHz、Volume max)
Phono1/2 MM→Tuner=90dB以上
Tuner→Phono1/2 MM=95dB以上
Aux→Tuner=90dB以上
トーンコントロール特性 ターンオーバー周波数、Bass=350Hz、Treble=3.5kHz
最大可変幅、Bass=±10dB(20Hz)
Treble=±10dB(50kHz)
サブソニックフィルター 15Hz、12dB/oct
オーディオミューティング -20dB
使用半導体 FET=5個
半導体=101個
ツェナーダイオード=10個
ダイオード=32個
ACアウトレット switched=400Wmax、 unswitched=400Wmax
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 36W
外形寸法 幅435x高さ72x奥行320mm
重量 7.9kg
価格 ¥170,000(1978年11発売)
                         c2a-2-26
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