WE−396A・UTC A26使用 ラインアンプ修理
2022/2/23到着  9/18完成 
A. 修理前の状況
  • ヤフオクにてWE−396A ラインアンプ UTC A26 ジャンク品 (yahoo.co.jp) 購入。
    以下、出品者の説明。
    • WE−396A ラインアンプ UTC A26 ジャンク品 最近購入して、電源を入れて持たところ入りません。
      ヒューズが切れていました。
      内部をチェックしようと思ったのですが、サブシャーシーがあり、点検が面倒でそのままです。
      UTC A26,TANGO、PH−100S、WEチョークコイルなど使用。
      電解コンデンサーは1本だけで、 ほかはフィルムコンです。
      新さんの回路のようです。
      回路図が付属します。
      大変良いパーツと、ケース、メーターがあり、整備して使ってください。
      本体寸法:約W480 H115 D360mm 重量:約9k ジャンクです。
      ノークレームでお願いします。 発送は宅急便着払いでお願いします。


B. 原因

C. 修理状況

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
  • WE−396A Gm、IP測定。
    • WE396A(GE5670、2C51)相互コンダクタンス=5500μmho「Ep=150V、Ip=8.2mA、Rk=240Ω」。
      1本目、ユニット1 Gm測定=4500μmho、IP=9.89mA。
           ユニット2 Gm測定=4500μmho、IP=10.25mA。
      2本目、Gm測定=4250μmho、IP=10.07mA。
           ユニット2 Gm測定=4500μmho、IP=9.81mA。
      3本目、Gm測定=4500μmho、IP=11.03mA。
           ユニット2 Gm測定=4750μmho、IP=10.60mA。

D. 使用部品

E. 調整・測定

F. 上位測定器によるプリAMP調整・測定

G. 修理費          105,000円、オーバホール修理。
                  但し、UTC A26 2個の入手費用、真空管は別途です。

Y. ユーザー宅の設置状況

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る。
A14. 点検中 後左から見る。
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 上下蓋を取り、上から見る。
A21. 点検中 下前から見る。
A22. 点検中 下前左から見る。
A23. 点検中 下後から見る。
A24. 点検中 下後右から見る。
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 上下蓋を取り、下から見る。
A27. 点検中 上下蓋を取り、下から見る。ケースへのアンプシャシ取り付け。 取り付けビスを考慮していない!!
A31. 点検中 電源コード取り付け。
A32. 点検中 電源コードを取り、3Pインレット取り付。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ使用。
A41. 点検中 入出力端子郡。綺麗です。
A51. 点検中 メインVR。下手な半田付け。
A52. 点検中 メインVR。 抵抗切換式(ATT)に交換。
A61. 点検中 出力トランス点検。
A62. 点検中 出力トランス点検。半田クズが端子とシャーシの間に挟まっている。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 支給出力トランス、UTC A26。
C12. 修理中 支給出力トランス、UTC A26。
C13. 修理中 支給出力トランス、UTC A26 その1測定中。測定値=3.947V、3.933V。
  • UTC A26仕様。
           1次インピーダンス=30kΩ。
           2次インピーダンス=500Ω。
           インピーダンス比=30kΩ/500Ω=60、 巻き線比=7.75。
           2次500Ω端子にAC1V/1kHzを入力すると、
           1次巻線30kΩ間電圧=7.75V。
           1次巻線15kΩ間電圧=7.75V/2=3.87V。
  • 測定値=3.947V、3.933V。
C14. 修理中 支給出力トランス、UTC A26 その2測定中。測定値=3.947V、3.933V。
  • UTC A26仕様。
           1次インピーダンス=30kΩ。
           2次インピーダンス=500Ω。
           インピーダンス比=30kΩ/500Ω=60、 巻き線比=7.75。
           2次500Ω端子にAC1V/1kHzを入力すると、
           1次巻線30kΩ間電圧=7.75V。
           1次巻線15kΩ間電圧=7.75V/2=3.87V。
  • 測定値=3.936V、3.926V。
C21. 修理中 断線出力トランス、UTC A26。
C22. 修理中 断線出力トランス、UTC A26。1個は修理品?ハトメが取られている。
C23. 修理中 断線出力トランス、UTC A26。
C24. 修理中 断線出力トランス、UTC A26 1次抵抗測定その1。
  • 測定値=∞Ω。
C25. 修理中 断線出力トランス、UTC A26 1次抵抗測定その1。
  • 測定値=∞Ω。
C31. 修理前 AMPシャシ。
C32. 修理中 AMPシャシ。真空管ソケット交換中。 真空管ソケットの固定(半田付け)は、ジャンク真空管をしっかり挿入して行う。
C32. 修理後 AMPシャシ。出力トランス2個、真空管ソケット3個交換。
C33. 修理前 AMPシャシ裏。
C34. 修理後 AMPシャシ裏。
C41. 修理前 ケースへのアンプシャシ取り付け。 取り付けビスを考慮していない!!
C42. 修理後 ケースへのアンプシャシ取り付け。
C51. 修理前 VUメーターAMP基板。
C52. 修理後 VUメーターAMP基板。電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー4個、半固定VR2個、OP−AMP1個交換。
C53. 修理前 VUメーターAMP基板裏。
C54. 修理後 VUメーターAMP基板裏。半田を全部やり直す。
C55. 完成VUメーターAMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理前 VUメーター電源基板。
C62. 修理後 VUメーター電源基板。電解コンデンサー6個、半固定VR2個交換。
C63. 修理前 VUメーター電源基板裏。
C64. 修理後 VUメーター電源基板裏。半田を全部やり直す。
C65. 完成VUメーター電源基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 電源コード取付。
C72. 修理中 ACインレットソケット取付穴位置。
C73. 修理中 ACインレットソケット取付 穴開け
C74. 修理(交換)後 電源コードを取り、3Pインレット取り付け。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ使用。
C75. 修理後 3Pインレット裏配線。 アースはしっかり取る。
C81. 修理前 メインVR。
C82. 修理後 抵抗切換式(ATT)に交換。
C9. 交換部品。
CA1. 修理前 上から見る。
CA2. 修理後 上から見る。
CA3. 修理後 真空管を差し、上から見る。
CA4. 修理前 下から見る。
CA5. 修理後 下から見る。
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
    真空管ハンドブック(規格表)の、
    WE396A(GE5670、2C51)相互コンダクタンス=5500μmho「Ep=150V、Ip=8.2mA、Rk=240Ω」。
1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual。
付属真空管。 左から、1本目WE396A、2本目WE396A、3本目WE396A。
U11. 付属1本目 WE396Aユニット1。 Gm測定=4500μmho、IP=9.89mA。
                     測定条件、「Ep=150V、Rk=240Ω」。 RangeSW=C、FullScale=7500μmho
U12. 付属2本目 WE396Aユニット2。 Gm測定=4500μmho、IP=10.25mA。
U21. 付属2本目 WE396Aユニット1。 Gm測定=4250μmho、IP=10.07mA。
                     測定条件、「Ep=150V、Rk=240Ω」。 RangeSW=C、FullScale=7500μmho
U22. 付属2本目 WE396Aユニット2。 Gm測定=4500μmho、IP=9.81mA。
U31. 付属3本目 WE396Aユニット1。 Gm測定=4500μmho、IP=11.03mA。
                     測定条件、「Ep=150V、Rk=240Ω」。 RangeSW=C、FullScale=7500μmho
U32. 付属3本目 WE396Aユニット2。 Gm測定=4750μmho、IP=10.60mA。
測定電源は安定化(電圧・周波数)電源を使用し、AC115V 60Hzで行う。
プレート波形を観測しながら測定する。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。AC240V 60Hzで行う。右側=8台目、左側=7台目。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E1. 50Hz入力、右側出力電圧0.76V、 0.21%歪み。
            左側出力電圧0.78V、 0.20%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 100Hz入力、右側出力電圧0.75V、 0.062%歪み。
             左側出力電圧0.78V、 0.054%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. 500Hz入力、右側出力電圧0.78V、 0.029%歪み。
             左側出力電圧0.78V、 0.030%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 1kHz入力、右側出力電圧0.78V、 0.028%歪み。
            左側出力電圧0.78V、 0.029%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E42. その時の、VUメーター指示。0dB=0.775V
E5. 5kHz入力、右側出力電圧0.79V、 0.041%歪み。
            左側出力電圧0.79V、 0.041%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E6. 10kHz入力、右側出力電圧0.81V、 0.099%歪み。
             左側出力電圧0.80V、 0.098%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. 20kHz入力、右側出力電圧0.83V、 0.095%歪み。
             左側出力電圧0.83V、 0.097%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E8. 50kHz入力、右側出力電圧0.67V、 0.19%歪み。
             左側出力電圧0.67V、 0.19%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器によるプリAMP調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーで自動測定
F1. 入出力特性測定
        入力端子へ300mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 歪み率特性測定
        入力端子へ300mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E3. 完成  24時間エージング。 右はバランスVRが故障して再修理似来た Goldmund mimesis7.5
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
                  we396a-23
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